<ツインのシングルユース>
「ツインのシングルユース」で宿泊するとその贅沢さがたまらず、これはクセになる。旅だけではなく、出張のときは特にそうだ。
部屋は当然二人用のスペースで、たいていはテーブルと椅子が二脚あるし、ベッドの間が間隔をとっているのでダブルよりはだんぜん広い。
ふたつあるベッドの寝ないほうのひとつで、荷物や地図を広げることができる。ちょっぴりとリッチなのである。
(札幌出張のホテルだが、やっぱりツインがいいなあ・・・)
「宿泊するホテルですが、わたしが決めていいでしょうか」
飛行機出張がダメといったら、電車でも構わないと譲歩してくれた。ついでに、ホテルも決めさせてもらおう。
「じゃあ、任せる。一泊あたり、12,000円以内で二泊分、便利な場所にあればということで」
「了解です」
これもすんなり通ってしまった。言ってみるものだ。
あれこれ検討したように時間稼ぎをしたが、なあに最初から泊まりたい札幌のホテルは決まっている。
名門のホテルオークラ札幌だ。住所を調べてみると、会社にも近い。
いろいろな宿泊プランをみて、朝食(選択可)付きで一泊9,000円の二部屋を押さえた。
到着してみると、ホテルは外装の工事中であった。
部屋は予定通りのツイン、快適そうだ。



さすがにオークラ、いくつか心底驚いた。
ネットで予約するときにコメント欄に、できれば部屋を離していただきたい旨書き添えた。これについてはなんとわざわざ宿泊階を変えてくれた。唸ってしまう。
深夜に深酒して上司とフラフラとフロントに辿り着き、上司が部屋番号を言ってキーを受取り、次にわたしが部屋番号を言おうとする前に黙ってキーを差し出してくれる。吃驚。
二日目の昼間に一度部屋に戻るためにフロントでキーを受取り、エレベーターに向かうとドアを押さえて待っていてくれ、乗りこんだらわたしのフロアのボタンが押してあった。
(・・・凄い!)
フロント周辺は、「連泊する客の顔は覚えろ」とひそかに社員教育されているのかもしれない。
話は変わるが、宿にも良し悪しがある。
ひとによって、それぞれ「いい宿」の基準があるだろう。豪華な施設、掛け流しの温泉、きめ細かな接客とか。
旅が趣味となってから、高いところ安いところといろんな宿に泊まっていて、その経験から、いい宿というものの基準がわたしにもある。
なーんだ、あまりにくだらないと思うかもしれないが、いい宿は「歯ブラシ」がとても良いものを置いてあるのである。上モノで、一回で捨てるには惜しくなるような歯ブラシなのだ。

(参考画像であり、オークラの歯ブラシではありませんので念のため)
そういうところまで気を遣う宿は、すべての点で満足できることが多い。たいてい、また訪れたくなるような宿である。
もっとも、ひとりよがりな基準だからこれは忘れてもらっていい。
名前の通ったホテルの朝食は、まずは和定食がいい(和食のバイキングではない)。
間違いなく「お得」なのだ。「歯ブラシ」は忘れてもらって「連泊の一泊目は和定食」だ。だから、一泊目の朝は和定食にした。


とりわけ、いくらが美味であった。トマトジュースも酒呑みにはありがたい。
和食だからお茶だけだと思ったら、食後に珈琲がでたのはとても嬉しい。
朝食時の禁煙は覚悟しているが、さすがにオークラ、すぐそばに立派な喫煙室があった。

二泊するなら、翌日の朝食は洋食でも和定食でもどちらか好きなほうにすればいい。というわけで、洋食のバイキングにした。連夜の深酒で、ジュース類とかの水モノを身体が欲している。


目玉焼きがいい。パンもなにもかも上等で旨い。あとで、また取りにいこう。
チェックアウトして出口へ向かうと、女性スタッフがわたしの重い荷物を持ってわざわざ道路まで送りに出てくれた。恐縮してしまった。
清潔で快適な部屋、さりげない上質な接客サービス、とにかく最高の二泊であった。
「つぎの宿泊は、出張でなく旅でぜひまた訪れたい」
そんな宿であった。
→「札幌、速足観光(1)」の記事はこちら
→「札幌、速足観光(2)」の記事はこちら
→「札幌、速足観光(3)」の記事はこちら
「ツインのシングルユース」で宿泊するとその贅沢さがたまらず、これはクセになる。旅だけではなく、出張のときは特にそうだ。
部屋は当然二人用のスペースで、たいていはテーブルと椅子が二脚あるし、ベッドの間が間隔をとっているのでダブルよりはだんぜん広い。
ふたつあるベッドの寝ないほうのひとつで、荷物や地図を広げることができる。ちょっぴりとリッチなのである。
(札幌出張のホテルだが、やっぱりツインがいいなあ・・・)
「宿泊するホテルですが、わたしが決めていいでしょうか」
飛行機出張がダメといったら、電車でも構わないと譲歩してくれた。ついでに、ホテルも決めさせてもらおう。
「じゃあ、任せる。一泊あたり、12,000円以内で二泊分、便利な場所にあればということで」
「了解です」
これもすんなり通ってしまった。言ってみるものだ。
あれこれ検討したように時間稼ぎをしたが、なあに最初から泊まりたい札幌のホテルは決まっている。
名門のホテルオークラ札幌だ。住所を調べてみると、会社にも近い。
いろいろな宿泊プランをみて、朝食(選択可)付きで一泊9,000円の二部屋を押さえた。
到着してみると、ホテルは外装の工事中であった。
部屋は予定通りのツイン、快適そうだ。



さすがにオークラ、いくつか心底驚いた。
ネットで予約するときにコメント欄に、できれば部屋を離していただきたい旨書き添えた。これについてはなんとわざわざ宿泊階を変えてくれた。唸ってしまう。
深夜に深酒して上司とフラフラとフロントに辿り着き、上司が部屋番号を言ってキーを受取り、次にわたしが部屋番号を言おうとする前に黙ってキーを差し出してくれる。吃驚。
二日目の昼間に一度部屋に戻るためにフロントでキーを受取り、エレベーターに向かうとドアを押さえて待っていてくれ、乗りこんだらわたしのフロアのボタンが押してあった。
(・・・凄い!)
フロント周辺は、「連泊する客の顔は覚えろ」とひそかに社員教育されているのかもしれない。
話は変わるが、宿にも良し悪しがある。
ひとによって、それぞれ「いい宿」の基準があるだろう。豪華な施設、掛け流しの温泉、きめ細かな接客とか。
旅が趣味となってから、高いところ安いところといろんな宿に泊まっていて、その経験から、いい宿というものの基準がわたしにもある。
なーんだ、あまりにくだらないと思うかもしれないが、いい宿は「歯ブラシ」がとても良いものを置いてあるのである。上モノで、一回で捨てるには惜しくなるような歯ブラシなのだ。

(参考画像であり、オークラの歯ブラシではありませんので念のため)
そういうところまで気を遣う宿は、すべての点で満足できることが多い。たいてい、また訪れたくなるような宿である。
もっとも、ひとりよがりな基準だからこれは忘れてもらっていい。
名前の通ったホテルの朝食は、まずは和定食がいい(和食のバイキングではない)。
間違いなく「お得」なのだ。「歯ブラシ」は忘れてもらって「連泊の一泊目は和定食」だ。だから、一泊目の朝は和定食にした。


とりわけ、いくらが美味であった。トマトジュースも酒呑みにはありがたい。
和食だからお茶だけだと思ったら、食後に珈琲がでたのはとても嬉しい。
朝食時の禁煙は覚悟しているが、さすがにオークラ、すぐそばに立派な喫煙室があった。

二泊するなら、翌日の朝食は洋食でも和定食でもどちらか好きなほうにすればいい。というわけで、洋食のバイキングにした。連夜の深酒で、ジュース類とかの水モノを身体が欲している。


目玉焼きがいい。パンもなにもかも上等で旨い。あとで、また取りにいこう。
チェックアウトして出口へ向かうと、女性スタッフがわたしの重い荷物を持ってわざわざ道路まで送りに出てくれた。恐縮してしまった。
清潔で快適な部屋、さりげない上質な接客サービス、とにかく最高の二泊であった。
「つぎの宿泊は、出張でなく旅でぜひまた訪れたい」
そんな宿であった。
→「札幌、速足観光(1)」の記事はこちら
→「札幌、速足観光(2)」の記事はこちら
→「札幌、速足観光(3)」の記事はこちら
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