<尾張温泉 愛知・蟹江町>
食べられなかった「へこきまんじゅう」の、つまり赤目四十八滝の、帰りに泊まった尾張温泉のことを興味あるか役にたつかどうかわからないけど、かるーく駆け足で書いておく。
その日のランチは津駅でみかけた店で、赤目温泉の宿で食いそこなった伊賀牛でもたまには奮発するぞの算段が、「赤目四十八滝」で思わぬタクシーの散財をしたので一転して節約せざるをえない羽目にあえなく陥った。反省とか後悔で無駄な時間と心を費やすより、節約という行動のほうがよっぽどいい。
まあ、旅も人生もたいがい思ったようにはいかないものだ。
閑散としたJR四日市駅のほうと違い、繁華な近鉄四日市駅前で適当な店を探す。喫煙できてかつ財布にやさしい店を。
(オオッ! この「あさひ食堂」はバッチリ喫煙可能店で、なんとも良さげな店構えじゃあーりませんか・・・)
しかも店内に入ったとたん、客のほとんどが食事というより楽しげに酒を飲んでいる。
混んできたら悪いけど相席になるからね、と指定された四人掛けの卓に座る。郷に入れば郷に従えで、とにかく一杯だけでも飲むとするか。
「芋焼酎の水割りと・・・刺身あるかな?」
奥の冷蔵ケースにあるから、中から好きなのを自分で選んでくれという。あいよ、合点承知の助だ。
ご機嫌が斜めから徐々に立ち直ってきたころ、相席の客が前に座った。残念ながら喫煙者でないようである。そろそろ引き上げどきのようだ。壁のメニューで、昼メシを数秒検討する。
「カレーチャーハン」と注文してから、しまった昨日も同じようなドライカレーだったことを思いだす。まあ味比べと思えばいいか。
あれれ、一杯のつもりがいつのまにか三杯になっている。呑み鉄の「六角精児」が唄う、「人は何で酒を飲むのでしょう」の唄を思いだしてしまう。
♪一杯だけや言うて 一杯で終わった奴は見たことない
明日がしんど~いことは ま〜とりあえず置いといて飲んでまう
本日泊まる、朝食付き一泊(B&B)で6,800円の安宿がある近鉄「蟹江駅」は、近鉄四日市駅からは急行で約25分、近鉄名古屋駅からはわずか8分と、けっこう便利なところにある。
その尾張温泉の「湯元別館」には、駅からは無料巡回バスもでているのだが、徒歩に決め20分くらいで到着した。
門を入ってすぐの棟の外の簡易机でチェックイン手続きをして、部屋に案内される。伸び放題の植え込みだらけの敷地内に三棟の木造平屋があって、よくいえば離れ形式である。全6室のキャパ。
昭和時代の引き戸の玄関で、外からの開け締めは鍵式、内側からの開け締めはクルクル廻すネジ式の錠前タイプ。
部屋は8畳くらいで、冷蔵庫もテレビもトイレも揃っていた。なにはともあれ、浴衣に着替えて浴室のある棟へ急ぐ。
内湯のみで、大人が二人でいっぱいくらいの小さい岩風呂だ。
掛け湯して身を沈めると、好みのけっこう熱めの嬉しい源泉かけ流しの湯である。泉質はアルカリ性の単純温泉で、そのアルカリ分に全身が歓声をあげる。
思い切り寝まくった翌朝、朝食時間まで柔肌が悦ぶ温泉をたっぷりこんと独占堪能してから、食堂のある棟へいった。
(おぉ、なかなかの品揃えの朝食じゃないか!)
しかも、嫌いな皿もない。さっそくホカホカの飯を茶碗によそって熱い味噌汁をひと口啜ると、猛烈に食欲が湧いてくる。
昨日は夕方になってから、自分で布団を敷くと、軽く呑んで食べようかとテキトーな居酒屋を探した。目の前のスーパーの持ち帰り弁当では、ちょいと寂しいのでね。
国道沿いの店はすべて禁煙で、あきらめかけたところで裏道に喫煙可能な鉄板焼き店をみつけた。
店主も喫煙者で、オートバイの旅が好きということで話が弾み、夜の温泉を控えるほどついつい深酒してしまった。他に客が来なかったせいもあるが。
帰りにみた「尾張温泉街」のゲートには魂消たな。店もてんで無いし、宿泊施設もたった二軒しかないというのに、あまりにも立派すぎた。
この宿、悪くはないがバリバリ昭和レトロ過ぎるので、男の独り旅か二人旅、年季の入った夫婦ものにはいいかもしれない。温泉も驚くほどいいし、朝食もうまいし。
ただ・・・もしも連れが恋人だっりしたら、ちょっとというか、すげぇドン引くかも。捕食者にばったり出逢った<若海老>なみに。
→「赤目四十八滝(1)」の記事はこちら
→「赤目四十八滝(2)」の記事はこちら
食べられなかった「へこきまんじゅう」の、つまり赤目四十八滝の、帰りに泊まった尾張温泉のことを興味あるか役にたつかどうかわからないけど、かるーく駆け足で書いておく。
その日のランチは津駅でみかけた店で、赤目温泉の宿で食いそこなった伊賀牛でもたまには奮発するぞの算段が、「赤目四十八滝」で思わぬタクシーの散財をしたので一転して節約せざるをえない羽目にあえなく陥った。反省とか後悔で無駄な時間と心を費やすより、節約という行動のほうがよっぽどいい。
まあ、旅も人生もたいがい思ったようにはいかないものだ。
閑散としたJR四日市駅のほうと違い、繁華な近鉄四日市駅前で適当な店を探す。喫煙できてかつ財布にやさしい店を。
(オオッ! この「あさひ食堂」はバッチリ喫煙可能店で、なんとも良さげな店構えじゃあーりませんか・・・)
しかも店内に入ったとたん、客のほとんどが食事というより楽しげに酒を飲んでいる。
混んできたら悪いけど相席になるからね、と指定された四人掛けの卓に座る。郷に入れば郷に従えで、とにかく一杯だけでも飲むとするか。
「芋焼酎の水割りと・・・刺身あるかな?」
奥の冷蔵ケースにあるから、中から好きなのを自分で選んでくれという。あいよ、合点承知の助だ。
ご機嫌が斜めから徐々に立ち直ってきたころ、相席の客が前に座った。残念ながら喫煙者でないようである。そろそろ引き上げどきのようだ。壁のメニューで、昼メシを数秒検討する。
「カレーチャーハン」と注文してから、しまった昨日も同じようなドライカレーだったことを思いだす。まあ味比べと思えばいいか。
あれれ、一杯のつもりがいつのまにか三杯になっている。呑み鉄の「六角精児」が唄う、「人は何で酒を飲むのでしょう」の唄を思いだしてしまう。
♪一杯だけや言うて 一杯で終わった奴は見たことない
明日がしんど~いことは ま〜とりあえず置いといて飲んでまう
本日泊まる、朝食付き一泊(B&B)で6,800円の安宿がある近鉄「蟹江駅」は、近鉄四日市駅からは急行で約25分、近鉄名古屋駅からはわずか8分と、けっこう便利なところにある。
その尾張温泉の「湯元別館」には、駅からは無料巡回バスもでているのだが、徒歩に決め20分くらいで到着した。
門を入ってすぐの棟の外の簡易机でチェックイン手続きをして、部屋に案内される。伸び放題の植え込みだらけの敷地内に三棟の木造平屋があって、よくいえば離れ形式である。全6室のキャパ。
昭和時代の引き戸の玄関で、外からの開け締めは鍵式、内側からの開け締めはクルクル廻すネジ式の錠前タイプ。
部屋は8畳くらいで、冷蔵庫もテレビもトイレも揃っていた。なにはともあれ、浴衣に着替えて浴室のある棟へ急ぐ。
内湯のみで、大人が二人でいっぱいくらいの小さい岩風呂だ。
掛け湯して身を沈めると、好みのけっこう熱めの嬉しい源泉かけ流しの湯である。泉質はアルカリ性の単純温泉で、そのアルカリ分に全身が歓声をあげる。
思い切り寝まくった翌朝、朝食時間まで柔肌が悦ぶ温泉をたっぷりこんと独占堪能してから、食堂のある棟へいった。
(おぉ、なかなかの品揃えの朝食じゃないか!)
しかも、嫌いな皿もない。さっそくホカホカの飯を茶碗によそって熱い味噌汁をひと口啜ると、猛烈に食欲が湧いてくる。
昨日は夕方になってから、自分で布団を敷くと、軽く呑んで食べようかとテキトーな居酒屋を探した。目の前のスーパーの持ち帰り弁当では、ちょいと寂しいのでね。
国道沿いの店はすべて禁煙で、あきらめかけたところで裏道に喫煙可能な鉄板焼き店をみつけた。
店主も喫煙者で、オートバイの旅が好きということで話が弾み、夜の温泉を控えるほどついつい深酒してしまった。他に客が来なかったせいもあるが。
帰りにみた「尾張温泉街」のゲートには魂消たな。店もてんで無いし、宿泊施設もたった二軒しかないというのに、あまりにも立派すぎた。
この宿、悪くはないがバリバリ昭和レトロ過ぎるので、男の独り旅か二人旅、年季の入った夫婦ものにはいいかもしれない。温泉も驚くほどいいし、朝食もうまいし。
ただ・・・もしも連れが恋人だっりしたら、ちょっとというか、すげぇドン引くかも。捕食者にばったり出逢った<若海老>なみに。
→「赤目四十八滝(1)」の記事はこちら
→「赤目四十八滝(2)」の記事はこちら
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