温泉クンの旅日記

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秋田、水沢温泉郷(2)

2014-05-25 | 温泉エッセイ
  <山桜咲く温泉郷(2)>

 山の名称で「駒ケ岳」と呼ばれる山は全国いたるところにあって、たいていは地名を前に付けて区別している。
「秋田駒」の愛称を持つ、秋田駒ケ岳である。



 標高は千六百三十七メートル。高山植物の豊富な山で、十和田八幡平国立公園の南端、秋田仙北市と岩手の雫石町に跨っている。
 現役バリバリの活火山でもある。



 この秋田駒ケ岳の中腹の国有林から湧き出る源泉を、空気に触れぬように水沢温泉に引湯しているのである。

 きっと開業時には部屋の窓から見えたであろう田沢湖も、現在は密生した樹木が生長して視界を遮られてしまっている。



 食事は、夕食朝食ともに一階の小奇麗なレストランで食べた。



 夕食は、山の温泉ではあまり期待しないわたしなどには満足できる内容であった。



 温泉、部屋、食事の三拍子が揃う宿は滅多にない。秋田労災が営むホテルだから、準公共系なみの低料金なのだ。いい温泉で清潔な部屋だけで充分である。
 特筆すべきはこのレストランで働く若い女性たちの見事な接客だ。お茶でも習っているのだろうか所作や立ち居振る舞いが嫌味のない品があり、なんとも素晴らしかった。フロントが公共系らしい素っ気ない対応だったことが、なんとも惜しい。

 朝食は、山の宿としては合格点、なかなかのものであった。



 そうそうこの宿、いまどき珍しく喫煙者にはとても優しかった。
 食事処での禁煙は既にどこでも当たり前になったが、最近では部屋での喫煙もダメという全館禁煙の宿も増えてきているのである。
 温泉から出たところに広い休憩スペースがあるのだが、灰皿が用意されていた。一階のロビーはさすがに無理だろうと思ったら、なんと灰皿が置いてあって吃驚した。



 ロビーの一角に懐かしい瓶入りコーラの自動販売機をみつけて、朝食後に買おうと思ったら売切れていた。



 きっと誰も同じことを思うのだろう、昨日のうちに飲んでおけばよかったとちょっぴり後悔したのだった。
 いずれまた日帰り温泉で立寄ったときには忘れずに飲むこととしよう。



  →「山桜咲く温泉郷(1)」の記事はこちら

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