<熱海温泉、山田湯>
伊東温泉には外湯(共同浴場)が十湯ある。
では熱海温泉はどうか。ジツは「駅前温泉」、「清水町浴場」、「山田湯」、「伊豆山浜浴場」と、四つあるのだ。
熱海駅前の土産物屋が立ち並ぶ商店街を抜け、だらだらとした坂を降りきって、なおも道なりにずんずん進む。
たっぷり二十分ほど歩き、「熱海金城館」という旅館前を過ぎたら、魚屋の角の路地を右に入る。
しばらくゆるやかな昇りの坂道を行くと「みのる亭」という袖看板が突き出た食事処の建物がある。
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そのすぐ先の細い坂道を右にほぼ直角に曲がって下ると、右手に駐車場になっている空き地があり、進行方向の右前方に「山田湯」がある。
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外にいた山田さんに入浴料の三百円を支払った。熱海での日帰り入浴はいつも「日航亭」か、「夢いろは(旧アイオラ)」を利用していたので、純粋な共同浴場は初めてである。非常に楽しみでワクワクする。
靴を脱いで入った脱衣所は、かなり広めである。
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千湯制覇を果たしたとき(2006年5月)に、ブログの記事「魔力(続・なか締め)」のなかでこんな文章を書いた。
『「あァた、タクなどお肌のために、宅の主人とモウ毎週欠かさずどこかぁ~の温泉へ行くざ~ます、
ベンツで。オーホホホ」
東横沿線のデンエンナンチャラやらカンチャラガオカ、小田急沿線のセージョオあたりの
キンキラネックレスに鼈甲ぶちの眼鏡かけた金満有閑マダムが、おっ広げた鼻の穴と光る金歯のへんを
抑えながらいかにも言いそうなセリフである(いかにも、でないしぃー、絶対言わないって)。
金満美肌マダムの言う「欠かさず毎週」でも年に五十二湯である(これが言いたかった)。
必ず週二で――百飛んで四湯、週三でええと百五十六湯、週四で・・・二百飛び八湯となる。
週四はとにかくすごい。やだわあもう奥様ったらあ、ではない。
ううむ・・・普通は月一でも上等、頑張っても月二ぐらいでもう「いっぱいいっぱい」では
なかろうか、なあご同輩諸氏。あれれ、これって、あくまでも温泉の話であるぞなもし。
とにかく、「なか締め」で書いた年に二百九湯は、とんでもなく大たわけで超弩級、
アホラシィー温泉数であると納得できるわけだ。』
読み返してみると、能天気な温泉狂いらしい赤面モノの文章だが、とにもかくにも<勢い>があるなあ・・・(自画自賛かよ)。
いまから十二年前に千湯を達成したのだが、大金持ちではないので、安い入浴料で入れる共同浴場がかなりの割合を占めているのだ。
浴室に入ると、温泉の匂いと暖かい湯気に抱きすくめられた。先客は三人だった。内湯は、ちょうど三人でいっぱいの広さである。
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浴槽脇でたっぷり掛け湯をしてから、熱い湯にゆるゆると身を沈めていく。
大勢の先客たちで、湯が練れているせいか丁度いい湯温、四十三度くらいか、好みの熱さである。のぼせるギリギリまで湯を楽しむことにする。
共同浴場といえば公営(町営・村営を含む)が多いのだが、山田湯は個人経営である。維持管理など、山田さんは長年、女手ひとつでいろいろご苦労されたと聞いている。
山田湯は住宅街にあり、路地も多くて、間違いなく辿り着くのが容易でない。なにしろわたし自身が迷った経験者なのだ。だから冒頭で詳しい道順を書いておいた。
入浴時間だが中休みがあるので要注意である。午前中は八時から十一時、午後は三時半から九時までである。入浴料は三百円、定休日は不定休となっている。
さて、汗をたっぷり流したら小腹が減った。熱海銀座の「ボンネット」でバーガーセットでも食べるとするかな・・・。
→「伊東温泉会心の一日(2)」の記事はこちら
→「伊東温泉、湯三昧(2)」の記事はこちら
→「なか締め」の記事はこちら
→「魔力(続・なか締め)」の記事はこちら
→「三択」の記事はこちら
→「たまの熱海で旅気分(2)」の記事はこちら
→「熱海、伝説のバーガー」の記事はこちら
伊東温泉には外湯(共同浴場)が十湯ある。
では熱海温泉はどうか。ジツは「駅前温泉」、「清水町浴場」、「山田湯」、「伊豆山浜浴場」と、四つあるのだ。
熱海駅前の土産物屋が立ち並ぶ商店街を抜け、だらだらとした坂を降りきって、なおも道なりにずんずん進む。
たっぷり二十分ほど歩き、「熱海金城館」という旅館前を過ぎたら、魚屋の角の路地を右に入る。
しばらくゆるやかな昇りの坂道を行くと「みのる亭」という袖看板が突き出た食事処の建物がある。
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そのすぐ先の細い坂道を右にほぼ直角に曲がって下ると、右手に駐車場になっている空き地があり、進行方向の右前方に「山田湯」がある。
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外にいた山田さんに入浴料の三百円を支払った。熱海での日帰り入浴はいつも「日航亭」か、「夢いろは(旧アイオラ)」を利用していたので、純粋な共同浴場は初めてである。非常に楽しみでワクワクする。
靴を脱いで入った脱衣所は、かなり広めである。
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千湯制覇を果たしたとき(2006年5月)に、ブログの記事「魔力(続・なか締め)」のなかでこんな文章を書いた。
『「あァた、タクなどお肌のために、宅の主人とモウ毎週欠かさずどこかぁ~の温泉へ行くざ~ます、
ベンツで。オーホホホ」
東横沿線のデンエンナンチャラやらカンチャラガオカ、小田急沿線のセージョオあたりの
キンキラネックレスに鼈甲ぶちの眼鏡かけた金満有閑マダムが、おっ広げた鼻の穴と光る金歯のへんを
抑えながらいかにも言いそうなセリフである(いかにも、でないしぃー、絶対言わないって)。
金満美肌マダムの言う「欠かさず毎週」でも年に五十二湯である(これが言いたかった)。
必ず週二で――百飛んで四湯、週三でええと百五十六湯、週四で・・・二百飛び八湯となる。
週四はとにかくすごい。やだわあもう奥様ったらあ、ではない。
ううむ・・・普通は月一でも上等、頑張っても月二ぐらいでもう「いっぱいいっぱい」では
なかろうか、なあご同輩諸氏。あれれ、これって、あくまでも温泉の話であるぞなもし。
とにかく、「なか締め」で書いた年に二百九湯は、とんでもなく大たわけで超弩級、
アホラシィー温泉数であると納得できるわけだ。』
読み返してみると、能天気な温泉狂いらしい赤面モノの文章だが、とにもかくにも<勢い>があるなあ・・・(自画自賛かよ)。
いまから十二年前に千湯を達成したのだが、大金持ちではないので、安い入浴料で入れる共同浴場がかなりの割合を占めているのだ。
浴室に入ると、温泉の匂いと暖かい湯気に抱きすくめられた。先客は三人だった。内湯は、ちょうど三人でいっぱいの広さである。
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浴槽脇でたっぷり掛け湯をしてから、熱い湯にゆるゆると身を沈めていく。
大勢の先客たちで、湯が練れているせいか丁度いい湯温、四十三度くらいか、好みの熱さである。のぼせるギリギリまで湯を楽しむことにする。
共同浴場といえば公営(町営・村営を含む)が多いのだが、山田湯は個人経営である。維持管理など、山田さんは長年、女手ひとつでいろいろご苦労されたと聞いている。
山田湯は住宅街にあり、路地も多くて、間違いなく辿り着くのが容易でない。なにしろわたし自身が迷った経験者なのだ。だから冒頭で詳しい道順を書いておいた。
入浴時間だが中休みがあるので要注意である。午前中は八時から十一時、午後は三時半から九時までである。入浴料は三百円、定休日は不定休となっている。
さて、汗をたっぷり流したら小腹が減った。熱海銀座の「ボンネット」でバーガーセットでも食べるとするかな・・・。
→「伊東温泉会心の一日(2)」の記事はこちら
→「伊東温泉、湯三昧(2)」の記事はこちら
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