温泉クンの旅日記

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榛名神社(2) 群馬・高崎

2018-02-18 | ぶらり・フォト・エッセイ
  <榛名神社(2)>

 ここ榛名神社は、関東では屈指の強力なパワースポットだそうである。山岳信仰の霊場であり、榛名山の木(文)の気に、榛名湖・榛名川の金(武)の気が交わる、文武両道の気を持つ龍穴の地(大地のエネルギーがみなぎる場所)といわれている。

 二十一世紀になってからだろう、縁に恵まれる、運気が上がる、願い事が叶う、心の平安などのご利益(功徳・神徳)を求め若い女性を中心として、聖地(パワースポット)巡礼が流行り始めた。
 東日本大震災で一時衰えかけたブームも、伊勢神宮や出雲大社の遷宮でV字回復に再び盛り返し、各地のパワースポットと呼ばれる神社仏閣も活況を呈している。

 参道の途中、左手に赤い三重の塔をみつけてびっくりする。神宝殿だそうで、五柱の天神を祀っている。



 神社だから塔はちょっと違和感があるが、神仏習合時代の名残と知って納得する。
 元の三重の塔は慶長五年(1600年)に創建され、現在の塔は明治二年(1869年)に再建された。長く寛永寺の管理下だったが、明治になって神社として独立した。



 階段を昇ったところが、双龍門である。



 門の左に屹立しているのが鉾岩(ほこいわ)、別名ローソク岩とも呼ばれている。昇り龍や下り龍など多くの龍の彫刻があしらわれている。江戸末期の安政二年(1855年)創建で総欅の素木造り、本殿に続く最後の門である。



(ここか・・・)
 眼の前にあるのが、文化三年(1806年)に建造された権現造りの風格ある社殿だ。





 社殿の後ろに豪壮に鎮座する御姿岩のなかの洞窟を本殿として、何重もの扉の奥の神聖な場所に御神体が祀られている。現在の主祭神は火の神の火産霊神(ほむすびのかみ)と土の神の埴山毘売神(はにやまひめのかみ)である。



 榛名神社は、随神門から全域パワースポットなのだが、こここそが最強のパワースポットである。



 わたしが参拝するころは、どこから現れたのかと思うほど後ろに参拝客が出現し、三列に並ばせられるほど増えてしまった。
 本社ご神体の御姿岩、双龍門の鉾岩をはじめとする岩には、大地のエネルギーが直接供給されているという。
(気のせいか、早くも元気がモリモリと出てきたような・・・)

 参拝帰りにみつけた神幸殿(みゆきでん)である。



 安政六年(1859年)建てられた。無垢な木を使った簡素な造りの仏堂だが、大祭のときに御神体が遷座される重要な建物だ。



 こういう、質素だが歴史を感じさせる建造物がわたしの好みである。
 帰りの参道で、これから参拝する大勢とすれ違う。途中にある土産物店「みそぎ屋」も大入り満員で入れない。
 うーん、なるほど。たしかに女性の比率が高かった。


  →「榛名神社(1)」の記事はこちら


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