おんせんたまごのお気楽日記

東北の山・温泉・お蕎麦を中心に、お気楽主婦の日常をつづったブログです。 私の備忘録でもあります。

鳥海山登山 苦行編

2016年08月17日 | 山歩き
最後の雪渓を1度転びながら進む。
そこからはチョウカイアザミが咲く「あざみ坂」
地図の等高線を見れば一目瞭然の急登だ。


ゴロンゴロンの石の道。
途中で足が攣りそうになった。



伏拝岳に着くと向こうに険しい岩山が見えてくる。
それが鳥海山(新山)
「行ける?」と、息子が聞く。
ここまで来て頂上に登らなければ意味がない。



再びきつい坂道をヒーコラ歩く。
60代のおばさんにはきつい道だ。



稜線に出る。
誰もだろうが稜線を歩くのは気持ちがいいものだ。



行者岳(2159m)
ここから下への道はロープが張られている。



歩き始めて4時間30分で新山と七高山への分岐に到着。
七高山は鳥海山の外輪山最高峰で2229m。
そのまま歩けば七高山である。



やはり、最高峰の新山に登らなければ意味がない。
ここからは鎖やロープが用意された急な坂道を下りる。
落石にも注意しながら恐怖の急坂である。





やっと下に着くと今度は新山への登りとなる。
こちらは全て溶岩の岩山である。
歩くと言うよりはよじ登ると言った方が正しい。
こんな所、来るんじゃなかった・・・
七高山にしとけばよかった・・・



大きな石がゴロゴロ。
矢印や◯のマークをたどって登るのだが途中でどう行っていいかわからなくなる。
向こうの方で見ていた人が「こちらに来た方がいい」と教えてくれる。



家族の姿は見えず、不安と恐怖で自分の事を「孤高の人」と、思いながら必死で頑張る。
お腹が空いてきたがおにぎりもバナナも夫のリュックに入っている。
自分は水とチョコレートと塩飴だけ。
今度からおにぎりは自分で持とう。



山頂が見えてきた。
最後の一登りがあまりに大きな岩。



やっとの思いで鳥海山最高峰の新山(2236m)山頂到着。
山形県一の高さ、東北では2番めに高い。
歩き始めてから5時間半だ。
ちょうど家族も上がってきた。

「小屋でず~っと待ってたんだぞ」と息子。
足の遅い私に息子が言った言葉を私は聞いてなかったようだ。
「小屋にリュックを置いてから一緒に登ろう」と言ったそうな・・・

あまりに遅いから夫が探しに来たらしい。
私がこの岩山を登ってるのが見えたとか。
ここで会えて良かった、ホッとする。


山頂で記念撮影してすぐに下りる。
そうしないと狭い一枚岩の山頂は満員になってしまう。


下山の途中の「胎内くぐり」



再び恐怖の大石を下りて山小屋のある神社へ。





山小屋の下の空き地で涼しい風に吹かれておにぎりを食べる。
お腹がすいていたのでとても美味しい。

山頂小屋でトイレを済ませてから下山開始。
再びあの急坂を登る。
降りてくる男性が「心が折れそうですよ~」とおっしゃる。
私でも行けたから頑張って下さいと励ます。

               つづく



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