横手にて

横手名物の焼きそばがこの日の昼食だった。
この町には５４軒もの焼きそば屋さんがあるという。

我々一行は２４人と大勢なので途中で予約を入れた。
お店は満員でイスに並んで待っている人もいた。

おばちゃん２人が鉄板の上で焼きそばを返しながら横で目玉焼きを焼いていた。
けっこう油を使うものだとびっくりした。
太めの麺に大きく切ったキャベツとひき肉の固まりが少量入って、上には目玉焼きがのっている。
何ともいえぬソース味でベチャベチャしている。
で、５５０円なり。

３０分も４０分も待って食べるほどのものではないような気がする。
有名なお店らしいがイマイチだった。
以前、別の店で食べた焼きそばは美味しかったと友人は言っていた。

バスに戻ると幹事さんはこのお店を選んだ事を謝ったが
こういう時の幹事さんはお気の毒だ。






横手といえば「かまくら」である。
かまくら館ではマイナス１０℃に保たれた部屋で実物を見ることができた。
かまくらは思ったより硬くてカチンコチンに凍っていた。
この中で火をたいたりするなんて信じられない。

冬のかまくらまつりに行きたいといつも思う。
思いつつも寒いのが苦手なので来たことがない。


また、作家の石坂洋次郎が若い頃教鞭をとったという横手には
「石坂洋次郎文学記念館」があり多数の資料が展示されていた。
横手は彼の作品「山と川のある町」の舞台となっているらしい（私は読んでいないのだ）

晴れていれば鳥海山が見えるというが残念ながら曇り空だった。
山に囲まれた町の中を川が流れ、落ち着いた良い町に感じられた。
この辺りは秋田美人が多いのではないだろうか。
そんな気がする。

それにしても横手市は太っ腹だ。
横手市観光文化施設共通入場券が１００円。
かまくら館・横手城展望台・石坂洋次郎文学館・後三年の役金沢資料館の４館を見学できるのだから。