おんせんたまごのお気楽日記

東北の山・温泉・お蕎麦を中心に、お気楽主婦の日常をつづったブログです。 私の備忘録でもあります。

蔵王温泉 深山荘高見屋

2006年11月14日 | 山形県の温泉

蔵王温泉高湯通りの一番奥、温泉神社への階段のすぐ横に位置する。
温泉街の高い場所に建つ木造3階建ての宿だ。
享保元年創業という老舗旅館である。

坂と階段があるので足の不自由な人には大変かも。





玄関を入ると和風民芸調のステキなロビー。
品のいいお香の香りが出迎えてくれる。


お茶をいただきながらチェックイン手続き。
1室3名で12,800円という安いプランで予約していたが、
「申し訳ありませんがバスツアーの団体さんが入りますのでお部屋を変えさせていただきました」
何と、代えていただいたのは露天風呂つきのお部屋。





館内もプチ迷路のようになっている。
あまり年をとったら来られない宿だ。
案内されたのは「離庵山水」、3年前に改築して出来たそうだ。





ドアを開けると広い板の間の空間、そして6畳くらいの前室・12畳の和室・そして窓側にはゆったりソファが置かれた窓際スペース。





左側にはクローゼット的空間、洗面所、脱衣所、石の露天風呂と縦に並んでいる。
この露天風呂は温泉の湯ではないというので使わなかった。
バスタオル、浴衣とも2枚づつ用意されていた。





大きなテーブルの上にはピンクのリボンを結んだワインが1本。
この日、お出かけで不在の若女将からだ。
歓迎のメッセージが添えられていた。
夕食時にいただこうと係の方に預け冷やしてもらう。





冷蔵庫の上の棚にはお茶のポットとは別に小さな湯沸かしポットがある。
その横にはコーヒーカップ3客とインスタントコーヒーと紅茶のティーバッグ。
こういうサービスは初めてである。





夕闇迫る頃、玄関前にはたいまつの灯りがともされる。
幻想的な光景である。





この宿はとても細やかな気配りが随所で見られる。
その一つが玄関に置かれたこれである。
履き物を脱いだり履いたりする時に手を添える物だ。
お年寄りでなくとも助かる。

そしてお風呂を出た所にはお水が用意されている。
蔵王のわき水「樹氷の泉」である。
これもありがたい配慮だ。





食事を終えて部屋に戻ると布団が敷かれていた。
その枕の上には
「ゆっくりお休みくださいませ」
と書かれた短冊、それには可愛いく折った折り紙が貼り付けてある。

この宿のすばらしさはお湯と人に代表される。
どの従業員の方もみな親切で明るく感じがいい。
お会いした全員がとて良い自然の笑顔なのだ。
こうしたあたたかい宿のせいか他の宿泊者の方々ともあちこちで談笑する。

残念ながら若女将はご不在でお会いできなかった。
一度お顔を見てみたい。

ここは昭和天皇や皇族が泊まられたという由緒ある宿だ。
だからといって格式ばってお高くとまってはいない。
私みたいな低価格の客にも満足な良い気分にさせてくれる癒しの宿である。


私が予約した宿だが友人2人からは大いに感謝された。
今度は家族を連れて行こうと思う。

スキーシーズンをはずしたこの時期がねらい目かもしれない。






コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同感です♪ (のら)
2006-11-14 23:15:04
日帰りでしか行った事がありませんが、やはり対応の良さはピカイチだと思いました。
従業員教育がしっかりされていて、それが自然に出来ているのには感心します。
たぶんここはリピート率が高いと思いますよ。
おんせんたまごさんのような人の心をガッチリ掴んだのですから^^
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確かに (おんせんたまご)
2006-11-14 23:28:57
のらさんもブログでそんな事書かれていまいたね。
本当に感じのいい従業員のみなさんでした。

はなまるです。
返信する
感服しました (パサ君)
2006-11-15 17:13:38
皇族も泊まられた由緒ある旅館なんですね。
見事に細やかな気配りが隅から隅まで行き届いているみたい。

こんな旅館に泊まったことないですよ
しかも料金もそんなに高くはないし。

素晴らしい日本の温泉旅館のお手本ですね
返信する
お手頃 (おんせんたまご)
2006-11-15 19:59:16
パサ君、この宿の宿泊料には巾があります。
どの金額で泊まっても入るお湯は同じですから一番安い価格でもいいと思っています。

良かったですよ。
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