大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

干し大根と助っ人息子!

2009-11-10 | 日記
先週の強い寒波で干してあった漬物大根はみごとに凍った。
干し直しの分を畑で抜いてはみるが、なかなかシバレが解けず毎日やり直す。
(300本の凍った大根は堆肥行きだ・・)としょんぼりしていると
「シバレ大根は旨いぞ」と隣の平山さんが慰めてくれる。
凍っては風に当りをくり返し水分が飛んでスカスカになるまで干したシバレ大根は
絶品だと前から聞かされていた。吊るしてある大根を下ろすのさえ面倒になって
いたから、(おっ、それだ)と摩り替える。そんな時助っ人が来た。
10月半ば、(ちょっと気分転換しよう)と思い立った東京行きが
「かあちゃんが東京に来ても退屈なだけだろうから、おれがそっちに行くよ」
いつもなら電話しようがメールしようがウンでもスンでもない息子がこんなときだけ反応すばやく
結果的に札幌羽田往復航空券代を彼の31回目の誕生祝いとして丸投げする成り行きとなる。
3年ぶりに会う息子は最近買ったカメラをひとつ持ってニコニコとやってきた。
「あのさ!こんなことあった、あんなことあった、聞いて!聞いて!!」と会うなり口から泡吹き報告する。
「うん、そう、よかったね、たいへんだったね・・・・・」と冷静に相槌うつ息子が大きく見える。
「たまに来たんだからゆっくりしなさいよ」と親風ふかせておきながら、配達、犬のご飯、
”山羊繋ぎ変えて~!大根洗って~!干して~!薪運んで~!”と切羽詰った声に彼は逆らう術もなく・・・
早朝から30kの小豆選別を3人でやったら2時間で終わり急な納品に間に合う。ご褒美は道の駅の肉まん、
ある時はアイス。味噌ラーメン。確かに、母ちゃんが東京に行くよりはるかにお得な航空券代だった。