大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

しょうめい

2018-06-24 | 日記
家の前の凸凹を鍬で均していると、視界に何か動くものが入ってきた。
目の前の町道の砂利道を赤い頭のキジの父さんが歩いている。
犬たちが気づいて猛烈に吠えはじめる。シイーーーーー!!
父さん、驚いて飛び立つ訳でなし。そおっと様子を見に行く。
砂利道のやや左側をまだトコトコと100mも先を歩き続けている。
田舎道といっても、今の時期はトラクターもかなり往き来するし
通り抜けする乗用車も少なくない。そんなところを白昼堂々、、、、
父さん、犬の声も聞こえないほど考え事か。。
そういえばここ数日いつものケーンケーンと元気な鳴き声が聞こえてこないな。。。。
とうとう子育て中には大声で鳴かない事を奥さんに約束させられたか。。。。
それとも、弱ってきた足腰を砂利道歩行で強化中か?

早朝6時、電話の着信3度あり。(だれ~~~?、、みずさんだ、、)
「おはようございます、わたしが図書館から借りた本、ひわさんから戻して頂きましたかね?」
「みずさん、たしかに先日お返しいたしましたよ。」
「では、私の手元に無いということは、、私も図書館に返したということですね。。」
「と、おもいます」「はい、了解」
「お互い、こういう時考え込まないですぐ問題を共有し合って解決していきましょうね、みずさん」「はい、そうしましょ」 
周囲は皆こんなことだらけだから実態をさらけ出し合い、はははと笑う。
 80歳手前のみずさん、奥さんの介護を自宅で2年続けて自分も腰を痛め
奥さんは病院に入院することに決め、長沼からバスと電車を乗り継いで札幌の病院に通う。
みずさんのことは分からないようだが、いない時に「お父さんに会いたい」と言うそうだ。
25年前本州から長沼に移住し、自宅のログハウスを二人で建てた。奥さんはみずさんの片腕だった。
「みずさん、奥さんが話せなくても、話しかけてね。眠っていても手足や背中を撫でてあげてね。」
「はいそうしますよ。」 みずさんに借りた木内鶴彦の本の肉体と意識の関係を二人で確認する。
息子が前頭葉全滅の大けがをしたとき、ICUでこん睡状態の息子に嫁と二人で(ケンタロウのゼントウヨウガンバレ!!)
と心の中で祈ると脳圧計の数字がぎゅんと上がって反応するので、刺激するなと医者に何度も叱られた。
入院中ずっと話しかけた。手足に触れていた。けろりと治って退院する時担当医は首を傾げていたっけ。
そして事故から5年たち、今も前頭葉は全滅状態だが、運転もして、タバコも吸い、コンビニで働いている。
最近店長になったらしい。ということは、一応社会の中で普通に生活しているのだ。
この体験は、細胞が”ことば”や”おもい”を受け止めて、そうなろうとする宇宙法則の証明だと理解する。

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