大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

慣行栽培と有機栽培、自然栽培とは?(夫の角度)  というより還暦男子とは?でしょう(妻の角度)

2015-08-16 | 
気づけば 鳥たちの大合唱に、じーじー、ぎーぎーetc。。。蝉と虫が加わった。 秋だ。
田んぼもどんどん変化し、穂が出て力強い様となる。
稲と稲の間に 花畑か?と思うほどコナギが紫色に群生し、(きれいー!)と思うが
国道を走る近所の農家の人に見られたら、隠れたいほど恥ずかしいことかもしれず、、、
しかし、(草取らないとこうなるのか・・)と思う自分で救われる。
半月前 南幌で自然栽培の米を作り続けているコウイチさんに偶然会った。
「草取りが全然やれてなくて・・」とぼやいたら 「俺なんか草取るって気もないさ、はは!!」
(えーーーー!そうなんだ。。)とその一言で何だか気苦労の90%が消滅した。
コウイチさんが親の代からの慣行栽培の米つくりを自然栽培に切り替えた30年前なら
農協に資材を買いに行っても売ってもらえないという経験をしている。
農薬や化学肥料を使わずにいいものができるはずがない、と思われていた時代。(今もあまり変わってはいないが)
虫食いや規定外の大きさの野菜なら出荷も出来ず、収益を上げられない農家は農協にとってはお荷物となる。
周りの農家の理解はもっと厳しいものだったに違いない。(今もあまり変わってはいないが)
そんな孤立状態の中で 自分の百姓魂に支えられて 道を切り開いてきたコウイチサン。 60歳。
自分の子供はいないが、去年横浜から来たやる気のある若い夫婦を後継者として受け入れた。
彼らのまだ小さな娘がコウイチさんになついていて、その子を連れて用事や買い物に行くのが至上の喜びだと言った。 
(そうなのか、、、おんなじだな)
66の夫、小さな女の子を見かけると もう目尻を下げるだけ下げて「おい、見てみろ!可愛いなー」などと手放しで言う。
だから、野菜を配達するお宅に小さな女の子がいたなら、すぐ仲良しになる。
そのお宅が本州に引っ越しても 毎年『だいすきなながのさんへ』と年賀状やはがきをもらう。
男子還暦過ぎたれば0年と化し 同じ一桁女子の為にならいのちがけの大仕事もやってのけそうな気になるのだ。。。
錯覚だとしても、幸せな生き物だ。。




     昨年の田圃

                     

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
その通り (手塚玄)
2015-09-21 22:52:37
ひわさん、お久しぶり、お元気?
ひわさん!男ってそんなもの、サトシくんは純粋なんだよ。
感じることをそのまま出せる人。
大事にしろよ!
返信する

コメントを投稿