大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

米作り 始まる

2015-05-12 | 日記
先週 稲の種蒔無事終了。  
半月前チョンスが「かあちゃん、生卵一個と塩貸して」と台所に来た。
桶に水を張り生卵が浮き上がるまで塩を入れ、その中に籾を入れて沈んだものを種籾とし、
その後 田んぼの土で泥消毒。その泥を洗ってから発芽を促すため数日浸水。
水から引き揚げ、一粒一粒が離れる程度に数日乾燥させてようやく種蒔となる。
今年は 一枚に約450株の苗ができる苗箱を2000枚ハウスに並べる。 
毎年お祭りの様に人が来てワイワイ楽しんできたが、今年は自分たち3人でやりきる。
段取りよくやらねば終わらない。気を引き締めた矢先に助っ人シー君登場!!天の使いか。。
夫と私が「種まき班」。チョンスとシー君で100枚ごとにハウスに運ぶ「並べ班」とに分業。
少しすると種蒔機が機嫌を損ね、そのたびに夫が部品を外したりはめたり、、(機械はこれだからな。。。。)と内心うんざりする。
ほんのちょっとしたことで苗箱が詰まって、うっかりするとそれで2-30分ロスタイム。
が、だんだん、うんざりしている場合ではないぞ、と機械のせいにしていた自分を見直し、苗箱の入れ方や、
ちょっとした機械の音の違いを聞き分けてスイッチを切ったり、こまめに観察するようになるとロスは激減した。
ごめんごめん、機械のせいじゃなかった。。。自分だったんだ。 どうしていつも気付くまでこんなに時間が掛かるんだろう、、、、
そう思うと、スイッチオンで素直に淡々と黙々と延々と動き通す種まき機が無性に愛おしく思えてきた。いっしょだったんだね。
機械も道具もビニールハウスも私たちも、共に稲の成長を願いその一役を担う者同士として、今、ここに在る。
秋には、この蒔いた種が美味しい米となって私たちの心と体をねぎらってくれる。
みんなみんな、今、目の前の自分にできる事を、自分にしかできないことを素直にやっていくだけ。
見渡せば自然界も人間社会も、保ちあい支えあい自分にできない事は全てひとがやってくれている。
こんな当たり前のことをすぐ忘れる。がけっぷちに立たないと思い出さない。 思い出せば瞬時に幸福になるのに、馬鹿だな。。。。。
    天の神さまご先祖様、お狐様も、馬鹿な子ほどかわいいって、いつも見守ってくれてるんだろな。。。。







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