大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

中国・山西省・大同緑化の現場から~「日中のこれから」について提言

2015年09月07日 13時01分20秒 | 日記
大牟田市の友好都市・大同市で23年余も黄土高原の緑化活動に取り組むNPO団体があります。
「緑の地球ネットワーク」です。このNPO法人の副代表である高見邦雄さんが朝日新聞<耕論>に登場。
長年の活動で、黄土高原の緑化に大きな成果があがっていることや、生活状況の変化などリアルに紹介されています。中国の人々との交流を深められていることもわかります。

「欧米や日本が4~5世代かけた現代化を1世代で実現しようとしている中国です。大同では、発展は00年代に急速に進みました。90年代初めは中心部を馬車が走っていたのに、数倍に拡張された道がいまは車で渋滞。郊外も高速道路が整備され、以前は7時間かかった村も2時間で着くようになりました。その中で暮らす人々には様々な思いがあります。たとえばカネが大手を振ってまかり通る世の中になってしまったという困惑や不満です。」~こうした不満や困惑は私たちの身の回りにも共通してあると思いますが、、、。
「インフレに伴う発展の中で、社会をそれなりに安定させてきたキーパーソンは、地域のリーダーです」とのことで、大同市の前の市長の仕事ぶりが紹介されています。「1日3~4時間の睡眠で週末も休まず、現場で即決」だったとのこと。~ 確か以前、大牟田にも来られた市長では?

(下:2015年9月4日朝日新聞<耕論 日中のこれから> 高見邦雄「人々の考え多様 交流幅広く」 《聞き手・撮影いずれも永持裕紀》一部より)

記事が大きくて掲載できなかった部分に高見さんの提言があってます。

「中国軍の海洋進出などはやはり過剰な自信の表れでしょうが、それに力で対抗しようとする安保法制は言うまでもなく下策です。力と力で向き合う前に、特に政治家のなかで日中のパイプが細っている現状をまず何とかすべきです。」
「まだ中国人の知人などがいない人向けに、私のアドバイスはこうです。<一党独裁の国だから中国人は同じような考えを持っていると考えるのは間違い。考え方が均質化している日本人よりも、はるかに多様です。相手にしたくないような人も大勢いますが、途方もなく魅力的な中国人はいます> 私自身は、緑化事業のパートナーの中国人たちと、荒れ地で緑を育てる喜びを共有してきました。苦労もいっぱいありましたが、過ぎてしまえば、面白かったなあ。」~たくさんの分野でいろな共同事業が行われています。友好交流を通じて相互理解を深めることが大事だと思います。