福岡・志賀島出土の国宝「金印」は、なぜ志賀島から出土したのか?偽物か本物か?なんと読むのが正しいのか?等をめぐって考古学者などの論争だけでなく、歴史好きの市民間でも侃侃諤諤の論議が続けられています。
地元の「志賀島歴史研究会」はユネスコの「世界記憶遺産」登録を目指す活動をはじめ、シンポジウムなども開催されました。
「紙に書かれたものではないが、立派な文字資料。選定基準のすべてに適合する」と西谷正・九大名誉教授も太鼓判を押されています。
「もともと金印は、古代日中関係を象徴する国際色豊かな歴史的遺物だ。『後漢書』にいう、紀元57年に倭奴国が後漢王朝から与えられた金印が、これだという。中国の冊封体制でつながっていたかってのアジア世界を証明する、まさに世界レベルの<記憶>なのだ」
と、「金印」に新たな視線が注がれています。
「世界記憶遺産」は「2年に1度、候補も国内2件に絞られるなか、各地でめざす動きがますます活発化し、競争も激化している。さて、金印の行方はいかに?」
(下;2016年11月15日朝日新聞・編集委員・中村俊介「志賀島の金印、<世界の記憶>レベルか」より)
地元の「志賀島歴史研究会」はユネスコの「世界記憶遺産」登録を目指す活動をはじめ、シンポジウムなども開催されました。
「紙に書かれたものではないが、立派な文字資料。選定基準のすべてに適合する」と西谷正・九大名誉教授も太鼓判を押されています。
「もともと金印は、古代日中関係を象徴する国際色豊かな歴史的遺物だ。『後漢書』にいう、紀元57年に倭奴国が後漢王朝から与えられた金印が、これだという。中国の冊封体制でつながっていたかってのアジア世界を証明する、まさに世界レベルの<記憶>なのだ」
と、「金印」に新たな視線が注がれています。
「世界記憶遺産」は「2年に1度、候補も国内2件に絞られるなか、各地でめざす動きがますます活発化し、競争も激化している。さて、金印の行方はいかに?」
(下;2016年11月15日朝日新聞・編集委員・中村俊介「志賀島の金印、<世界の記憶>レベルか」より)