「9月の日中国交正常化50周年を前に、中国の人々に伝統工芸品を通して日本の魅力をPRする取り組みが(8月)26日、北京で始まった」そうです。「第1弾は滋賀県の伝統工芸展で、信楽焼や近江上布など約70点を出品。12月まで約4カ月間の予定で、日中の工芸職人がオンラインで語り合うトークショーや商品販売をするほか、館内のレストランでは同県の特産品から着想を得た限定メニュー『琵琶御膳(滋賀定食)』も提供する」そうです。「今後、九州など他の都道府県の工芸品や特産物に特化した展示を順次開催する計画」とのことです。
「中国でも人気の生活雑貨『無印良品』のホテルブランド【MUJIホテル北京】が企画」されたもので、「濱岸総支配人は『日中関係がぎくしゃくしている時だからこそ、伝統工芸で日中の市民を結び、民間の力で良好な関係を築きたい。工芸品の中国での販売拡大や、新型コロナウイルス禍の収束後の訪日旅客誘致にもつなぎたい』と話」されています。
又、「中国社会科学院観光研究センターの張広瑞主任は『地域の歴史や文化を象徴する工芸品を通じた観光PRは、コロナ禍で非常に有効な手法だ」と話されています。
〜核戦争の火種になるような世界的危機にあって、「地政学的リスク」が固定化されそうな現状になってきています。そうした中で、「日中の市民を結ぼう」と開催される展示会のようです。伝統工芸には長年大事にされ受け継がれた技術の集積があります。市民同士が互いの伝統文化を学び尊重しあい、友好交流が生まれ、次の60年に向けた扉を開いて欲しいです。
(下:2022年8月27日 西日本新聞-北京・坂本信博「日本の魅力 伝統工芸で 北京市で展示会開幕 MUJIホテルが企画」より)