大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

「霊感商法 トリック知り防いで」

2022年09月25日 05時22分55秒 | 日記

 いま世間では「〈霊感商法〉という言葉が注目されています。『悪い霊がついている』などと不安をあおり壺や印鑑などを買わせる商法」とのことです。「なぜ信じてしまうのか、どのような防御をしたらいいのか」について「マインドコントロールに詳しい立正大の西田公昭教授」のお話が新聞に紹介されました。
 まず、「1980年代後半から霊感商法という言葉が一般的に知られるようになりました。旧統一教会の信者が壺や印鑑を売っていたのが、法外な値段だったということで裁判になっていきました。」「信者たちは教祖のもとにお金を届けることが救いだと信じてお金を集めた。そうして信者でない人に対する霊感商法が広がり、問題になりました。」
 「一般の人に対する霊感商法とはどのようなものだった」のか典型的な例が具体的に紹介されています。
 信者とは明かさないで〈友達〉として近づいて来て、そのうち、「『実は最近不幸なことがあって』と相談する」と、「『ちょうどいい、すごい〈霊能師〉が近所に来てるらしい』と声かけ、〈霊能師〉のもとに『一緒に行こう』といわれ、行ってみると〜「〈霊能師〉に会うといきなり悩みを言い当てられた。〜相談を受けた〈友達〉(実は信者)は個人情報を〈霊能師〉に伝えてあるので、言い当てられる」そうなんです。「霊感グッズ」(法外な値段の商品)もその人が出せそうな金額に持っていくための「トリック」も仕掛けられるそうです。
 「なぜ信じこんでしまうのでしょうか」「ポイントは、『はずれ』のない
状態に追い込まれる」そうです。
〜『はずれ』のない状態とは?
「買った人に、もし良いことが起きたら、あるいは悪いことが起きなければ、それはその品物のおかげ」、「逆に、ひどいことが起きたり、運に恵まれなかったりしたら、買った人は、『これを持っていたからこの程度で済んだ』『半信半疑で持っていたから効果がなかったんだ』」との言い方で対応されるそうです。
〜なんかやりきれないです。高額なものを買った人は家庭内で問題になり家庭内はギクシャクしていった話も聞いています。
 「なぜ日本で霊感商法が広がったのか」について、西田先生は「超自然的なパワーや『ご先祖様のおかげ』『たたり』などを信じる日本文化が影響している」、「日常でも安全祈願や合格祈願などはよくあることです。科学が発達した国といっても、科学では説明できないものを信じる文化を受け継いでいる」と話されています。
 「つい自分は大丈夫と思ってしまいます」が〜
 西田先生は「『私は信じない』と反応する人は圧倒的に多い。でもそれは、あなたがいま幸せに暮らせているからそう言えるんです。人生にはいろいろなことが起きる。問題を抱えたタイミングで声をかけられたときの怖さやトリックに気づけているかが大切です」と話されています。
〜霊感商法のやり口はオレオレ詐欺にも似てます。野放しなのが一番悪いです。被害者の救済と共に、引っかからないよう警戒を呼びかけ、手口をはっきりして注意を促すのが大事ではないでしょうか。
(下:2022年9月13日 朝日新聞「霊感商法 トリック知り防いで 幸も不幸も「御利益」否定できない状況に 西田公昭・立正大学淞南高等学校教授に聞く」より)