大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

 大雨被災越え、名尾手すき和紙奮闘

2022年10月04日 05時25分23秒 | 日記

 「昨年8月、佐賀県西部を衷心に約1200棟が全半壊した大雨災害は、佐賀市大和町の名尾地区で300年超の歴史を誇る和紙の工房も襲った。【名尾手すき和紙】6代目の谷口祐次郎さん(57)は、作業場や自宅が土石流と崖崩れに遭いながらも、地元に残る唯一の作り手として、伝統の技を次世代に継承しようと奮闘」されていると紹介されています。
 その「和紙は自家栽培するカジの皮をはぎ、煮たり、たたいたりして繊維を丁寧にほぐし、粘りのある〈ネリ〉を加えて作る」そうです。「その技術は県の重要無形文化財に指定されている」そうです。「薄くても丈夫な高品質の和紙は、福岡市の博多祇園山笠のちょうちん、大分県竹田市の《姫だるま》、佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社の神具など九州各地で愛用されている」とのことです。〜名尾和紙の原料・カジってどんな物でしょうか?こうぞ(楮)やみつまた(三叉)しか知りませんでした。
 「今は応急処置を施した工房で紙をすく。ただ、悪天候のたびに避難を余儀なくされる。それでも、地元を離れる積もりはない」そうです。名尾地区は「山間部にあり、水が豊富で、かつては多くのカジが自生してい」たそうで、「谷口さんによると、1690年ごろに紙すきの技術が伝わり、地域を挙げて和紙作りに励み」、「最盛期には100軒ほどが生産していたとみられるが、50年ほど前に他は全て廃業した」そうで、「『最後の1軒だから頑張って続けて』。小さい頃から近所の人にそう声かけられて育った。古里の歴史の背景があってこその優れた技術だと感じる」そうです。
 「来年には、名尾地区内で工房を移転し、再出発」とのことです。
 〜今年も大雨台風がありました。自分の命も伝統工具を守ることも大事です。再出発大変でしょうが、地元皆さんの応援もあります。頑張って〜!
(下:2022年9月29日 西日本新聞-井中恵仁「大雨被災越え 和紙 次世代へ 佐賀の工房【名尾手すき和紙】 『地元で変わらず続けたい』」より)


ヤンチャン、『中国大陸大全』発刊

2022年10月04日 05時22分55秒 | 日記

 中国語学習者の間で人気の【秘密の中国語練習法・ヤンチャンCH】、ユーチューバーのヤンチャンさんが新聞で紹介されました。西日本新聞の「日中国交正常化50年」の連載の1つです。
 「日本で活躍する中国人ユーチューバーのヤンチャン(31)は中国全土を紹介する初の著書『中国大陸大全』(KADKAWA)を出版」されたそうです。そのきっかけは?
 「中国四川省出身のヤンチャン(本名・楊小渓)は2011年に初めて来日し、交換留学生として北九州市の大学に入学した。生活費を稼ごうとカラオケボックスで始めたアルバイトで言葉の壁にぶつかった」そうで、「お客さんもバイト仲間も何を話しているのか分からない」状態だったそうです。
「上海の大学で2年間勉強した日本語は標準語。語尾に『ちゃ』『やけん』などが付く方言に困惑した」とのことです。そうこうするうちに「店長から遠回しに3カ月たっても日本語が話せないなら辞めてもらうと伝えられた。焦ってバイト仲間に相談すると、日本語の特訓が始まった」。バイト仲間がお客さんになって場面ごとの会話を繰り返し練習、バイト仲間が「言葉の使い方や発音の間違いを何度も何度も指摘してくれた」そうで、おかげで「日本語力はみるみる向上し、バイトを続けることができた」そうです。「入居したアパートでは、大家のおばちゃんに支えられ、家庭料理を作っては部屋に持ってきてくれたり、一緒に温泉旅行に出かけ、年越しはおばちゃんの部屋でおせち料理を食べて過ごした」とのことです。「北九州市で暮らした大学時代、地元の人たちと接すれば接するほど日本が好きになった経験」を話されています。しかし、「日本では周囲から『実家のテレビは白黒?』『中国の若者は携帯使うの?』と聞かれ」、「世界2位の経済大国となった今の中国を知らない人が多い」ことに気が付かれていました。「一橋大大学院を卒業後、東京で旅行関係の仕事に就いたが、新型コロナウィルス禍で業務が激減。自由時間が増えたのを機に、ユーチューブで中国文化を紹介する【ヤンチャンCH】を立ち上げ」たそうです。ヤンチャン自身が「来日するまで日本にいい印象を持っていなかったこと」を思い起こし、「中国のことをよく知れば印象が変わると考えて」のことだそうです。「地域ごとに地元出身の友人をゲストに招き、ユニークな人間模様、食文化、観光名所などを紹介すると、視聴回数は徐々に伸び、チャンネルの登録者数は16万人に達し」てるそうです。
 今回、発刊された「著書『中国大陸大全』は動画の内容をベースに書き下ろし」、「全33の省、直轄市、自治区、特別行政区ごとに特徴を解説」されてるそうです。〜ピンチをチャンスに変える逞しいヤンチャンです。
 「ヤンチャンは『これからも日本人が中国を知る〈窓口〉のような役割を果たしていきたい』、と話」されています。〜現在、日中国交は暗雲立ち込める状況とも言われます。経済的にも地球温暖化・環境問題などでも大事なお隣同士、関係正常化も互いの現状をしっかり認識することから始まります。爽やかでたくましいヤンチャンの大きな〈窓口〉から入ってくる新しい知見を受け止め、古い認識をブラッシュアップしたいです。
(下:2022年10月29日 西日本新聞-伊藤完司「バイトで日本語特訓、大家と旅行 北九州で一変日本好き▶▶素の中国 本に 元留学生・ユーチューバーヤンチャン『よく知れば印象変わる』」より)