壺か何かでしょうか?渦のような、火炎のような、引きずり込まれるような、力強い大胆なデザインだな〜。写真をぱっと見て感じました。なんと人体に彫られタトゥー(入れ墨)だそうです。
「『縄文時代にタトゥー(入れ墨)はあったのか?』という疑問を出発点に、縄文土器などに刻まれた文様からデザインを抽出して人の肌へ彫ってみる」というプロジェクト作品だそうです。「民族タトゥーを研究するタトゥーアーティストの大島托さんと、世界のカウンターカルチャーを取材する写真家のケロッピー前田さんが企画」された写真展で、「北九州市小倉北区のギャラリーソープ」で展示されているそうです。
「縄文人の入れ墨の有無については、土偶の文様がタトゥーを意味すると考古学者が指摘したり、【魏志倭人伝】に日本人が入れ墨をしていたという記述があったりするが、学術的には未決着」〜この記述には異論続出でしょう。まずこの時代、日本、日本人というのはいません。「日本」が生まれるのはもっと後の時代ですから。
ところで、「企画の被写体となった参加者は歴史の再現ではなく、それぞれが今を生きていくための動機に基づいて〈縄文〉を刻んだ。」とのことです。「その実践が、民族やアイデンティティーの根源は何かという新たな問いを呼び起こす」とあります。〜なるほどです。被写体となられた方々、その動機とは?お一人お一人にお尋ねしたいです。
*『JOMON TRIBE(縄文族)』写真展
日時:11月12〜26日 場所:ギャラリーソープ(北九州市小倉北区)=093(551)5523
(下:2022年11月5日 西日本新聞〈OnGallery〉欄-川口史帆「縄文時代のタトゥーを『実践』12日から、北九州市で写真展」より)