大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

「筑豊炭鉱閉山期伝える水彩画」

2022年09月06日 05時22分47秒 | 日記

 「福智町在住の元高校教師、白石文紀さん(71)が、幼い頃の筑豊の風景を書き続け」られているそうです。「教員の定年退職後に絵を始めた白石さん」が、「昔の風景に取り組み始めたのは63歳の頃。友人から体験談を聞き、その場面を描くようになった。『子ども時代の炭鉱閉山頃の思い出には涙が出るようなことが多い。自分たち、ひいては筑豊の子どもたちが感じていたことを絵と語りで残したい』と思った」そうで、「『子どもの記憶遺産です』と笑顔で」紹介されています。
 「石炭で濁った川に飛び込むわんぱく坊主たち、雨が降ったら傘がないので学校に来ない女の子、祖母に連れられて女風呂に入り『孫自慢』をされた男の子、理容店の中のテレビを外から見入って力道山の試合に熱中する人たち·····。昭和30年代の筑豊の日常が温かい筆致で描かれている」そうで、写真にもあります。〜筑豊の方言や流行った「おーい中村くん」の歌も描き込まれています。
 「親の転勤や集団就職で筑豊を離れた幼なじみたちに、『ふるさとはあなたたちを忘れないよ』と伝えたい。今後も昔の筑豊の風景を描き続けたい」と話されています。
〜筑豊の炭鉱については炭鉱労働者だった山本作兵衛さんが往時の炭鉱労働
の実態や炭鉱労働者の生活を描かれた作品・「筑豊炭鉱絵巻」があります。2011年にはユネスコの世界記憶遺産に認定されました。白石さんは作兵衛さんの「続き」に取り組まれていると感じます。「子どもの記憶遺産ー三池編」もあったら良いですね。
(下:2022年8月23日 朝日新聞-神谷裕司「昔の筑豊 子どもの記憶遺産 71歳が炭鉱閉山期伝える水彩画」より)


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