ブラジルの想い出

2010-03-28 11:53:51 | 海外旅行
        マラカナン・スタジアム 最寄り駅は左上方の地下鉄、地上駅

 リオのカーニバルの時期にブラジルを訪れた事がありました。 お決まりのカーニバル見物に行きましたけれど、あまりのスピーカーからの大音量と、コンクリートむき出しの階段席の座り心地の悪さに、2つのチームのパレードを見物しただけで「 まだ見ていたい」と言う妻を一人残して、僕は先にホテルに戻ってきてしまいました。 そんなリオの町の観光名所、キリストさんが手を広げ、遠望すると山頂に十字架が立っている趣の山に翌日ケーブルで登りました。 ケーブルの山麓駅の壁にはサッカーの試合日程が張り出してあって、 明日には地元チームの試合が組まれています。 チケットも売店で売っている雰囲気です。 山を降りてから売店でそのチケットの事を聞いてみました。 すると「明日のゲームは地元チームの試合で、負けゲームになったりすると観客が荒れる、だから安全のために、外国からの観光客にはチケットを売れない」との返事だった。 そんな理由を聞いたら、なおさら観戦して見たくなりますよね・・・ そこで、翌日試合開始の時間に間に合うようにホテルを出発、リオの中央駅近くの地下鉄駅から乗車して3駅程度の場所にあるMARACANA駅へと向かいました。 チケットは競技場の窓口で当日売りが手に入るだろうと軽く考えています。 乗車駅は地下でしたけれど、マラカナンスタジアム最寄の駅は地上駅になっていて、スタジアムまで直結の歩道が設けられていました。 そこを歩いてスタジアムに近づいて行くと中学生くらいの年頃の子供達がチケットを手にダフ屋行為をしています。 僕達にも近づいて声をかけて来ます。 英語じゃないからちゃんとは聞き取れないのだけれど状況からして入場券を売ろうとしているのは分かります。 値段を聞くと2人分で日本円にして2・3千円見当の数字を言う。 窓口まで行って正規に買ったら幾らかしらないし、購入出来るかも分からないのだけれど、そんなにボッタクリ値段でもない感じだったので、買うことにしました。 でも言い値の金額ぴったりの紙幣を持っていなかったので、お釣りが必要な金額の紙幣を見せて「お釣りと、チケットを一緒に呉れるなら買うよ」と言って、目出度く入場券をゲットしました。 売った子供も「売れたぜ!!」とニンマリして、双方がハッピーな気分です。

 さて、入場ゲートは幾つも有るのですが、応援するチーム毎に入場ゲートが指定されて居ました。 ゲートでは入場者全員の荷物チェックをしています、当然僕達もうけました。 中に入ると競技場の構造はどこにでも行ける通路が有るのですけれど、 警官のバリケードで区分けされています。 ”観客が荒れる”期待がますます高まりました。 試合中は得点シーンや好プレー、審判の判定に対するブーイングなどで観客の乗りの良い反応を楽しみました。 そして試合は1対1の引き分け展開になって終局を迎えつつありましたが、特に荒れて困る場面には遭遇しません。 サッカーの試合は十分楽しめたし、地下鉄の混雑を避けるために、まだ試合終了の笛が吹かれない内に観戦を中止して帰途に着きました。 相変わらず場内の警官のバリケードは配置に付いていましたっけ。

 ところで話し戻ってカーニバル見物、 それを主目的のブラジルへの旅に出たわけですけれど、航空券とリオのホテル以外は予約無しで出かけて来ました。 その、リオの宿のフロントではチェックイン時に「カーニバルの見物席のチケットをご用意できますが、いかがですか?」と聞かれた。 値段を聞くと日本円換算で1万5千円ほど、その値段には、宿から会場までの送迎バスの費用も含まれています。 日本の旅行社で手配出来る値段は3万円程度だったのが記憶にありましたので、即決でお願いしました。 チケットは翌日手渡して呉ることになっていたので、翌日にフロントでチケットを受け取ろうとしました、フロントデスクは昨日とは違う人が居ました。 チケットを申込んだ事を話し「それを受け取りに来た」と伝えると、中の事務所に入り、昨日応対してくれた担当者と何か言い合っている。 ブラジル言葉はまったく理解出来無いのだけれど、雰囲気は伝わってくる。 僕達に斡旋してくれたチケットの値段は1万5千円では高すぎる物のようだ。 きっと、昨日のフロント担当者の懐に何割か入るのだと思います。 カーニバル見物の桟敷席が何処にあるかも調べずに出かけて来た事だし、言葉も満足には通じないし、チケットで少しボラレても仕方がない無いと諦めました。

 カーニバルの会場はリオの中央駅脇の広い道を線路に並行する形で西の方向に800mも歩けば到着する位置に、立体交差する道路と並行する形で儲けられて居ます。
 その位置はGoogle Earthで見ると、 22°54’35.46” S / 43°11’49.94”W の位置です。
とにかく交通便利な場所ですし、深夜にホテルへ戻るにも中央駅付近まで歩いてからタクシーを捕まえれば大丈夫でしょう、桟敷席のチケットが当日現地調達出来るか?若干の不安は有るけれど、いざとなったら出発前のグループが集合する地域はチケットなんか持っていなくても近づく事ができるから、その出発直前の様子を見物するのも手かもしれませんよ。
 最初に書きましたがリオのカーニバルの安い桟敷席はコンクリートの階段観覧席です。 それに対応するように座布団でも持って行かなけりゃ、尻が痛くなって長時間座っていられません。 それにあの大音量、僕には向かなかった。 それより、あの有名な会場以外のリオの街中を練り歩く弱小地元チームの行列や、 リオの次に立ち寄った世界遺産の山中の鉱山街、オウロ・プレットでのアルミ鍋をヘルメットに見立ててかぶった楽隊の行進するカーニバルの方が僕には楽しめたしな・・・ それに、そこではお祭りにつきものの喧嘩が日本の空手みたいな技を使って始まったりして、それも見ものだったな。
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