ヤナバからの帰宅に備えて家に持ち帰る品々の整理を始めているが、 持ち帰るもので増えた物の代表格がスズメ蜂や朝鮮人参を焼酎に漬けた瓶詰め二つ。
今年の夏のヤナバ生活を始めて間もなくの頃、 実は池田町・広津の山中に細目の竹を取りに行った事がある。 目的は自動車のシートのフルフラット化に際して、 シートの背もたれや座席の窪みで生ずるウネリを完全になくし、より平坦なフラット化を目指してのこと。 細い竹でシート幅に合わせて丈夫なスダレ状の物を作り、 それをシートの上に置く方法にトライしたのだ。 竹を必要充分な本数取ってきて、 ウネリのあるシートの上に並べてその上にダンボールを敷くと、 ほぼ完璧な平坦面が出来る事を確認しました。 しかし今の所、 使用しない時に、 そのスダレ状の物の保管場所の事を考えて最終採用には至っていません。
その竹取りの際に指に切り傷を負ってしまったのです。 それほど深い傷では無かったのでそのまま放置。 山荘に帰宅途中、 囲碁の師匠のお宅に立ち寄って一局遊ばせて貰った時に、「消毒液と絆創膏は有りませんか?」とお聞きしたところ、 出して呉れたのが何やら大型の蜂が沈んだ透明な液体の入ったガラス瓶だった。 「これは切り傷に効くから使え」と言われて傷口に付けました。 ピリピリと沁みて「本当に大丈夫? これが消毒液かよ?」の気持ちでした。
翌日だったか、 ショージ君が山荘にやって来た時に、 件の蜂入りの液体の話しをしました。 そしたら「それね、 本当に傷の消毒に効くよ! 俺があげたんだよ」、「オラの甥っ子のひろちゃんが蜂を採るの知ってるら」、「そのスズメ蜂の焼酎漬けでせ、 それを師匠にも分けてあげてあった奴だよ」、「まだ沢山有った筈だ、 探してみるか」 と言いつつ・・・ 台所の流しの下の戸棚を探して大きな壜を出して来たのでした。 さらに見つけたのが、朝鮮人参を焼酎漬けした壜。
そして「ここにこんなに有っても使い切れないから、 タナカさん東京に戻る時、 お土産に持って帰って下さい」と言って小さなガラス瓶に分けて呉れたのでした。
有り難く、 ヤナバの土産に持ち帰ります。