名古屋の老舗[両口屋是清の銘菓[二人静(ににんしずか)]です。
このお菓子をはじめて知ったのは35年くらい前、名古屋から上京した
知人のお土産でした
きれいな絵の付いた丸い可愛らしい箱とその中に和紙にくるまれた
紅白の砂糖菓子、直径1,5cmほどの小さな半球状の菓子は
食べると言うより舌の上でいつの間にか溶けてしまう
和三盆の上品な甘さに忘れられない銘菓になりました。
先日、東京駅でかりんとうを買ったとき、一緒に行ったS原さんが
「ねえ、名古屋のお菓子でちっちゃくて・・・」と言っただけで
「二人静じゃない?両口屋是清の」
彼女、びっくりしてたけどそのくらい私の心に留まってたお菓子だったんですね。
「箱も可愛いけど、中身だけも売ってるから今度買ってきてあげる」
と言ってくれたのでお願いしました。
そして、今目の前に、パソコンの横でまるで安いおせんべいを食べる
みたいな・・それはまずい
やはり、素敵なお庭の見える和室で正座をして、おいしいお茶と一緒に
春慶かなんかの塗りの器に並んだ二人静をそっと手にとる
こんな感じですね、まあ無理ですけどね。多分私を知ってる人は
声を揃えてこういうでしょう
「ありえない、ありえない」
いいんです。とりあえず食卓いすに正座をしていただいてみましょう
目をつぶって想像しながら・・・