横浜田舎物語

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をお届けします

雨にたたられた旧東海道

2012-07-19 | 自転車
日曜日のことです。

兄の初盆のお参りに行って、両家の墓参りをして、両方の実家にも行って
これだけでも目が回りそうなスケジュールでしたけど

これはその前の話です。

毎度のことながら、出かけると言ったら朝早いのはまったく苦ではない夫と
どうせ乗ったら横で寝るんだから何時だっていいやって開き直っている私

今回は3時起き、4時出発でした。

連休の中日だし、雨だし、風だし、道路はガラガラ
途中、沼津、清水SAに寄ったにもかかわらず、実家に着いたのは6時半過ぎ

義姉はもうちゃんと着替えて待っていてくれました。
もちろん私たちは何時に着くなんてことは言ってませんが
私なら、まだ寝てるか、起きたとしてもパジャマ姿だろうな

予定は、ここで自転車を組み立てて旧東海道を走ろうってことでした。
なのに、さっきから雨が降ったりやんだり

目的地は大井川にかかる蓬莱橋

一度も行ったことが無いからどうしても行きたいと夫
私は中3の遠足で行きましたよ
もう49年前の話

川があって山があって橋があってあとはな~んにもないところでした。
でも地図を見ると、なにやらやたらに建造物が

そりゃそうよね、50年近くたって何も変わってないわけがない。

しかたがないから車で行きましょうかってことになったのですが
とりあえず、国道1号線沿いの道の駅”宇津ノ谷峠”まで行ってみて様子を見ようということに
なりました。

道の駅までは実家から約9km地点、もっと遠いと思ってたのに案外近いのね。

朝ご飯がまだだったので、こちらで朝定食を食べて、私がのんびり食べている間に
自転車の組み立てが終わってました。
こういう時は感謝ですね。こういう時は・・



どこまで走れるかわからないけどせっかくここまで来たんだから・・
初、宇津ノ谷峠挑戦です

   

顔もわからないし、ちびデブは今始まったことではないから思い切って
これでも精一杯思い切ったんだぞ~(笑)

向かって左の道を進みます。

   

   

まるでタイムスリップしたような街並みは時代劇のロケに使われたり
旅番組でちょくちょく見かける風景です。

頑張って登りました。 

   

この先には


   


   

明治トンネル・・・一人では怖くて通れそうもないです。

昔の人は偉かったなあ 電気が付いてたって怖いのに、
真っ暗な道に提灯のぼんやりした灯りだけでしょう。

この間も時折雨が、それでもまだ走れないほどではなかったので進みました。

峠だからもっとすごい道を想像してたけど、案外楽で拍子抜け
下れば岡部町です。

今は藤枝市岡部町になりましたが、知る人ぞ知る、あの”中山雅史選手” 
?な方には”中山ゴン選手”ならわかるでしょうか、彼の故郷です。

      

奥の黒っぽい建物が実家です。

W杯アメリカ大会の予選の時は盛り上がりましたね
そうです。あの”ドーハの悲劇”の時ですよ。

岡部町は宿場町

   

旅籠だった『柏屋(かしばや)』が保存されています。

この時点でまだ9時前、見学は9時から、残念でしたけど、帰りに寄れたらと
先に進みましたが・・・

このころから時折激しい雨に襲われ、立ち止まっては雨宿り、少しでも上がると進むを
繰り返してここまで来ました。

   

道の駅からまだ7kmくらい

突然前が見えないくらい降ってきた  
たまたま貸店舗があって軒下に逃げ込むことができたのはラッキーでしたが

しばらく待ったけど雨足が弱まるどころかますます強くなって・・結局ここで断念しました。

いつまでまってもやむ気配がないので、やむをえず、小降りになった時思い切って出発
もうこうなったら少しくらい濡れるのは覚悟です。

とりあえず、濡れたら困るもの、カメラ&携帯、この二つは守らなければとしっかり対処して
あとは野となれ山となれ~

たいした距離じゃない、走れ~~~

行きの山道は避け、長い宇津ノ谷トンネルを走ります。
幸いなことに、割と幅の広い歩道にはしっかりしたガードレールがあるので
トンネル内はかえって安全、雨も避けられますしね。

再び道の駅に着いたころ・・あれええええ なんだかさっきと違う空の色が出てきたわよ。

まだ少しポツポツ来てるけど、しっかり青空が見えてきた

「まったくね、待つってことができないからこういうことになるのよ
私ならもう少し辛抱したけどね」なんて
嫌みたっぷり言ってやったけど、本人も大分悔やんでましたから可哀そうだったかな


自然のことはわかりませんから・・・

どっちにしても実家から走ることができなかったんだから同じこと
次回リベンジということで

ドロドロの自転車を積み込み、着替えもして、やむをえなく車で行くことにしました。

岡部宿、藤枝宿を過ぎれば、「箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川」の手前

”島田宿”です。

    
        
       

こちらもまたいにしえの面影残る街道があり、
こちらの建物は大井川の渡しを管理する事務所のような場所

川の深さによって(水量によって)値段が代わり、一番安いのは肩車ですが
不安定ですよね。

安心して渡るためにはこのような道具を使って、何人かの男衆を頼むしかない
<川を渡るのも金次第> 

こんな大変な思いをするくらいなら橋を作ればよかったのに、政治的な思惑があったんでしょうね。

サイトを探したらおもしろい記述が見つかりました。
この本読んでみたくなりました。

こんなページもありました。

いつから歴史ブログになったんだ・・っていうくらい勉強になりましたか?

そして最終目的地のこちら、蓬莱橋に到着しました。


                 

この橋は木造としては世界最長の橋で、897.422mありますが、見た目かなり長い
そこで、歩行困難者の私のためにやさしい夫が、再び自転車を組み立て、
通行料100円を支払い出発

私は全く平気なんですけど、高所恐怖症の夫は、おまけのように付いている橋の欄干にビビっています。

幅2.7mの橋の端は通れないのです。

脚の悪そうな年配の女性が何人か歩いてましたけど、偉いというか、無理しないでというか
ご苦労様です。

49年ぶりの橋は、風景も変わって、空気も変わって、時の長さを感じさせてくれましたが
ここには思い出があります。

ここに遠足と決まった時、兄にカメラを貸してくれるよう依頼してました。

兄はなんでも新しもん好きで、当時発売されたばかりの、Canonのハーフカメラ”Canon Demi”
今思うとよく貸してくれたなって、思うけど
嬉しくて・・
なんと人生最初に撮った写真がここ蓬莱橋なんです。

その兄というのが、今回初盆で仏様になってしまった3番目の兄、私とは7歳違いです。

もちろん、義姉や家族にもこの話はしました。

偶然と言えば偶然ですが、兄が誘ってくれたみたいで、なんだか嬉しくなりました。

<早起きは三文の徳>といいますが、こんなことでこの日は1日が長かった。

1年に何回かこんな日、いいかもしれません。

いつになるかわからないけど、もう一度、今度はしっかりお天気に合わせて
挑戦したいと思います。

走行距離は15.99km  ちゃんと走れたら約60km 家から大磯往復くらい
覚悟のいらない距離ですものね。

追加の映像

 帰り道、雲が突然切れて、ほんの数秒、夏富士が顔を見せてくれました。


           
コメント (10)
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