ジョギングはシャンパンの味

ジョギング、写真、革クラフト、木工、パンつくり、日本の古代史などを趣味にして楽しんでいます。

歳をとると云う事は・・・・

2011年04月02日 11時24分56秒 | エッセイ

・・・歳を執ると、一番がっかりするのは物忘れが激しくなることです。
  いろんな人がそのことを述べている。
  家の中で目的があって、動いていて、何かにフト、目が移ると、その場になぜ自分が来たのかわからなくなってしまっている自分に気づきます。

  また、ある時、テレビのクイズ番組を見ていて、答えはわかっていても、具体的な言葉とか名前として出てきません。

  私の場合、最近では物忘れがあまりに激しいので、物忘れする自分を、普通の生活している自分として諦めて、自分を許容できるようになってきました。

  先日、毎年、同じころに、同じ病院に行くことにしている「人間ドッグ」に行ってきました。

  終わってからしばらくすると、送ってくる人間ドッグの成績表を貰うと、一年ごとの同じ項目が横方向に時系列的に検査結果の値が並んでいて、歳とともに、自分の体が、どう変化してきたかがわかるようになっている。

  それを見て感じたのは、歳とともに、検査指標の成績が悪くなっていくと云う事です。
  たとえば、体の指標である、血液検査の成績は医者がダイエットするとよくなるといって、ダイエットして、一時期、血液検査の値は改善してもその効果が、すぐに見えなくなり、同じ体重に維持していても、その効果はなくなって、薬を飲まないといけなくなる。

  すなわち、極端に言えば、薬を飲まないと体は危険状態になり、薬を飲むことによって体が生かされている状態にあるということ。

 もっと言えば老人の何割かは薬を飲まないと死んでしまうのではと思う。

  このことを考えると、日本の莫大な薬消費によって日本人の寿命は世界一の長寿命国になっているのではと考えてしまう。

  本来、歳を執って死んでしまうはずの命が、薬を飲んで生かされることの意味をよく考えてみなくてはと思う。
  自然な形で淘汰されるはずの人間が、生きる力以外の薬を買うお金の、有る無しで生き残る淘汰の基準が変わっていく。

  淘汰されて残っていく遺伝子は本来の生物としては違う形の人間になっていくのではないかと思ってしまう。

   最初に書いた、「歳を執ると云う事は・・・」から、「人間は薬で生かされる」ことを考え、「そんな仕組みが人類の遺伝子の変化に影響を与える・・・・」まで、この世の中、考えれば面白いことがいっぱいです。

コメント (1)
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