・・・気が向いたので、ナイフを作ることにした。
従って、使用目的とかは何もなく、ただ、この前買った、銘木を柄に使うことと、皮のケースを作ることを考えて製作に入った。
・・・ナイフに使った鋼はHSSという鋼種で、JISでは高速度鋼といい、高温下での硬さや耐軟化性を高めるべく、鋼にクロム、タングステン、モリブデン、バナジウムといった金属成分を多量に添加したもので、焼入れ等の熱処理を施した後、研磨により成形して使用される。
超硬合金の普及する以前には、金属材料のあらゆる切削に用いられた。
・・・使用した材料は熱処理を施した厚み2.8mmの板で、切り出したナイフの全長は約200mmに設計した。
・・・この材料はものすごく硬いので、加工は砥石しかできない。切り出しはディスクグラインダの砥石カッーターで切断した。