・・・下の絵を新聞で見て興味がわいたので、詳しく調べてみた。
ざっと見るだけでも、昔の、犬を囲む、穏やかな雰囲気の漂う絵である。 新聞記事の説明を紹介すると、これは「こんぴら狗」と云う主題の絵で、昭和に描かれたらしい。
さて、「こんぴら狗」と云う聞いたことのない言葉であるが、 これは江戸時代の庶民の人生の一大イベントである、神社参拝の憧れである、「讃岐の金比羅山」に事情で行けない人が、犬に代参をさせたことがあったそうである。代参する犬は首に「こんぴら詣り」と記した袋をかけ、その中には、飼い主の名前の木札、初穂料、道中の犬の食費等を入れ、犬は道中の旅人から旅人へと連れられ、街道筋の人々に世話され、金比羅宮にたどり着き、初穂料と引き換えに、お守りを首にかけてもらい、再び、旅人の世話を受けながら飼い主のもとに戻るというお使いをしたらしい。
「金比羅山に犬の元の絵」
これは江戸時代の話であるが、つい50年ほど前までは、こんな犬が日本にはいて、見かけることが在ったらしい。 江戸時代の昔から、こんなことがなされていた、日本と云うのは本当に気持ちが、平和な国民と思える。