・・・今朝のラジオ文化講演会で「徒然草と現代」と云う題で話がなされていた。
徒然草と云うと、書き出しのあの有名な文章を思い出いことと、高校時代の面白くない古文の授業を思い出しますが、
今日のラジオの話を聞いていて、もう一度、よく読むと、なかなか面白い随筆文ではないかと云う気がした。
紹介されている文章は、35段、127段の短い格言から、40段、41段の人生観などのエッセイなど、幅広く分かりやすい解説で話がされていた。
特に、40段では賀茂神社の境内で競馬見物の満員の人ごみの中、大木の枝にまたがって、落ちそうになりながら、居眠りして見物している坊主を見て、観衆が「危ないのに馬鹿なやつ」と云っていたのを聞いて、つい兼好が「そういう、自分たちだって、いつ死ぬか分からないのが、世の常なのに、人のことは笑っていられない」と云った話など、ついつい、健康の文章に、700年の時代を超えて共感を覚えてしまう。
世の中の出来事を、現状から、少し引き下がって、人とは、違う方向から見て文章を書くと云うのは、読む人に共感を与えるものです。