・・・新聞などに、最近の「政治の危うさ」が書かれている。
安倍首相の衆議院解散の名目の一つが、表題の「国難突破解散」である。
安倍首相を支える自民の麻生氏は選挙の大勝を「明らかに北朝鮮のおかげです」と云った。
こんな事例から想像すれば、結果として、危機をあおる言葉の持つ「政治の危うさ」について、我々も良く考えて見なければならない事になる。
この言葉から、危機をあおって、国民を戦争の危機に持っていく様な事例の文章をアッチコッチでみつけた、これらの事実を、よく思い返さねばならない。
一つは、天声人語で紹介されていたが、韓国の政界でも、過去に大統領選挙が迫っていた1992年に北朝鮮スパイ網を摘発して、国民に危機をあおり当時の保守系のキム・ヨンサム氏が大統領に当選した。
もっと古いところでは、ナチス・ドイツのゲーリングは「我々は攻撃されかけている」、と演説し、平和主義者に対しては「国を危険にさらしている」と非難して、国を戦争に導いた。
最近では、ブッシュアメリカ大統領により捏造された、イランの大量破壊兵器を根拠に、米国は勿論、多くの同盟国、日本も巻き込んで、イランに侵攻した。
この様な事例のように、国の指導者は自分の思う方向に、国民を導く必要のある時は、危機をあおるやり方をするようだから、国民は、常に、国の指導者たちの言動に疑いをもって、注意して聞かなくてはならない。