・・・「天皇誕生」遠山美遠男著 中公新書 を読んでいて、雄略天皇は北朝鮮の金正恩と同じように簡単に人を殺した、と日本書紀に書かれている。 日本の正史が、残虐な天皇がいたと書くのは面白いと思った。
雄略天皇は日本書紀 巻第14に大泊瀬幼武天皇と書かれて天皇です。
出生は仁徳天皇の孫、允恭天皇の代五子です。
彼は即位前後で、王位継承をめぐって従兄弟の市辺押磐皇子、弟の息子の眉輪王、兄の坂合黒彦皇子、八釣白彦皇子などを次々に殺していった。
私の頭に浮かんだのは、北朝鮮の独裁者が、地位を確実にするために、兄を殺したことを思い出した。
古代の王権社会では度々起こったことらしいではあるが、・・・。
日本書紀では、雄略天皇の個性として、そのほかに、周りの人を簡単に切り殺したと、日本書紀に、数々の「悪行」を載せている。
雄略はその感情や怒りに任せて、身の回りで働く人命を奪ったと書いてある。
それは事実かどうか疑わしいが、日本の正史は天皇家の歴史を書いているが、成立した8世紀では、天皇の即位するまでに、競合相手の皇族や有力な豪族を滅ぼすのは、当たり前の事であったらしい。