小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

育休取得で退園違法 どうして2人の子供をみれないのか 

2015-06-26 19:11:54 | インポート
育児休暇を取得中で家にいるのだから産後落ち着いたあとは、2歳の子供は下の子と一緒にお母さんが見るべきではないでしょうか。
活発に動きまわったり、小学校入学を控えた4歳児、5歳児の幼児ならともかく、2歳の乳児であれば保育所にいるよりもまだまだお母さんと一緒にいたい時期なのでは。
特別な事情があるなら別としてしても、待機児童の入所を優先させるとする所沢市の主張を支持します。

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保育園:育休取得で退園違法…8世帯保護者が所沢市を提訴

下の子が生まれて育児休業に入ったことを理由に保育園に通っている上の子を退園させるのは違法だとして、埼玉県所沢市の8世帯の保護者11人が25日、市に対し退園させないよう求める行政訴訟をさいたま地裁に起こし。同時に退園を仮に差し止めることも申し立てており、6世帯が追加提訴する予定。
訴状などによると、所沢市は今年3月、下の子が生まれた保護者が育児休業を取得した場合、保育園に通っている0〜2歳児は原則、出産の翌々月末日までに退園させる方針を保護者に通知、4月から運用を始めた。
市側は「待機児童を持つ保護者との公平性を維持するため」などとしているが、原告側は「育休中でも在園が認められるとした子ども・子育て支援法の施行規則などに反する」と主張している。
原告の一人で、5月に3人目を出産した女性(37)は東京都内で提訴後に記者会見し、「退園になった我が子が元の園に戻れる保証はなく不安」と話した。弁護団の原和良弁護士は「市の政策は2人目3人目の出産をためらわせる」と述べた。
所沢市の藤本正人市長は「訴状が届いていないため、何とも申し上げることができません」とのコメントを出した。

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待機児童の解消が最優先の課題であることは言うまでもありません。
しかし、現実的に働きたくても働けないお母さんが保育所の入所を待っています。
そのお母さんたちよりも育児休暇を取得できているお母さんたちの方がより恵まれた環境であると考えます。
ただし、小学校の入学を控えた幼児の場合には慣れた保育所を退所させるのはさすがにかわいそう。
児童の受ける環境の変化に留意することは当然のことです。
結局、この話の行きつくところは、線引きする年齢をどこにするかという問題となりますが、その境を乳児と幼児、つまり3歳以上児と未満児とすることには一定の合理性があるものと考えます。

ちなみに、国の方針(H14.2.22 厚生労働省課長通知)

家庭での保育は子どもの育成の上で重要なことではあるが、保護者が育児休業することとなった場合に、休業開始前既に保育所へ入所していた児童については、下記に掲げる場合等児童福祉の観点から必要があると認める場合には、地域における保育の実情を踏まえた上で、継続入所の取扱いとして差し支えないものである。

(1)次年度に小学校への就学を控えている場合など、入所児童の環境の変化に留意する必要がある場合

(2)当該児童の発達上環境の変化が好ましくないと思料される場合

※ この場合であっても、入所児童の家庭の状況等について、毎年、事実の確認を行い、入所に関し公平な状況を保ち、地域として適切な保育の実施に留意されたい。


さらに、この通知を踏まえた上で検討すべき点はいくつかあるでしょう。

・上の子が保育所を退所しなくても良いよう、ある程度大きくなるまで、次の子の出産を控える可能性がある。
・慣れ親しんだ保育所を退所するのは、児童にとって可哀想ではないか。
・生まれたばかりの下の子と、保育所を退所した上の子を同時に育児することは、保護者にとってかなりの負担になるのではないか。
・年度末に育児休業を取得する場合、3歳児クラスと2歳児クラスの取扱いの差が大きい。
・一度、退所した場合、再度同じ保育所に入所できる保障がない。

育休から職場復帰時、改めて保育所に入所申請する際には、それまでの経過を考慮してあげるべきです。

訴えたお母さんたちの気持ちも痛いほど理解するのですが、私は所沢市の行政判断を支持します。