小樽のパパの子育て日記

日々のできごとを徒然なるままに2006年から書いて18年目になりました。
ヤプログから2019年9月に引越し。

がんばると迷惑な人

2020-01-21 05:40:57 | 図書館
図書館で借りた本



がんばると迷惑な人
一気に読了。
以下、自分用メモとして。

①成果が上がらないのは、能力そのものではなく努力の質に問題があるから。

②感じのよい部下に甘い人事評価をすることはないか。 ない。欧米75% 日本29%

③有給休暇の買い取りは欧米では義務。

④がんばることは尊いという美名のもとに、上に立つ者のサディスティックな欲望を満足させている。

⑤J.S.アダムス「公平理論」
 人は自分の報酬が他人と比べて不当に少なかったり、逆に多かったりするときには、仕事の成果を調節して公平なようにもっていく。

⑥ラグビー元日本代表監督 平尾誠二氏
ゴールキックを何十本も蹴って練習する選手が多い中、ある選手は数本だけ蹴って練習を終えてしまう。
気になってその選手に理由を尋ねたところ
「自分は大観衆に囲まれた中で、この1本のキックが入るか入らないかで勝敗が決まる土壇場をイメージしながら蹴っている。集中して練習したら、それ以上の本数を蹴れない。」

⑦ファサード
 ・普段ダラダラしているのに幹部が来た時だけ張り切る。
 ・忙しそうに毎日残業し、有休をとらないことを自慢する。
 ・会議では必ず発言し存在感を見せつける。
 ・無理とわかっていても勇んで飛び込み営業に行く。

⑧こういう人が部下を持つと部下は堪らない。
 ・ムダな資料をたくさん作らされる。
 ・会議やミーティングはいつまでも続く。
 ・部下の仕事にいちいち口出し、微に入り細に渡って報告を求める。
 ・部下を評価するときには、仕事の出来よりもがんばっているか、が基準になる。

⑨トップがかんばり病だったら、組織全体に蔓延していく。

⑩仕事を効率化するとがんばりが示せなくなるので、ムダと分かっていても効率化しなくなる。

⑪コンプライアンス(法令順守)やアカウンタビリティ(説明責任)が徹底され、現場は忙しくなっているが、がんばりを演出したい管理職にとっては「願ったり叶ったり」

⑫スタッフの大半が派遣その他非正社員の携帯ショップ
閑散時に履歴書の上手な書き方を教えたり、正社員になるための指導をしてやったりした。同じ仕事をさせるにも「このように工夫する習慣を身につけておけば将来役立つよ」と助言した。
→彼らの仕事に対する意欲が目に見えて高まり、会社の一体感も強まった。自分の将来のことを真剣に考えてくれる会社を好きになり、その会社のために働こうと思うのは誰でも同じ。

⑬ある外資系企業では、受付の女性が暇なときに外国語の勉強や読書をしている。しかし、近づけば自然な笑顔で応対してくれる。直立不動で紋切り型の挨拶を繰り返すより、むしろ好印象を抱く。

⑭建前と本音とを使い分ける我が国では、あの客はうるさいから気をつけろとか、決裁は誰々から先に持ってハンコをもらえば通りやすいといったアングラ情報は貴重。何気なく交わされる非公式な会話の中から仕事の勘所や要領を学び取ることが必要。職場での雑談は仕事に差し支えない程度で認めるにとどまらず、むしろ奨励すべき。

⑮働かないフランス人に負けるワケ
フランスの上司「大事な仕事以外は放っておいたらいい」
日本ではどんな仕事も手を抜くなが基本。
明らかなクレーマーに何時間もかけて対応する。
議会の答弁や審議会の発言には遺漏がないようシナリオが作成される。
職員が自分で判断したらすむ些細なことでも文書にして上司の決裁を仰ぐ。

⑯現場は細かい手続きに忙殺されている。

⑰アイヒマン実験
ごく普通の人間が権威に服従し、有能な仕事ぶりを示そうとして平気で残忍な行為に及ぶことを明らかにした。ミルグラム「服従の心理」

⑱意思決定の判断基準 最適基準(大事な仕事) 満足基準(それ以外)

⑲全力を注力するよりも適当にこなしたほうが、かえってよい結果が得られることもある。
「君子の交わりは淡きこと水のごとし」

⑳金魚すくいの法則
素人は逃げ回る金魚を網で追いかけるのに対し、名人はじっと待っていて、金魚が寄ってきたときに素早くすくい取る。


たくさんのへえーがありました。
オススメの一冊。