日本の現在の憲法改正を老子であるならばどう評価するのであろうか?
老子が描く理想的な「小国寡民」国家は、とても牧歌的な社会です。老子が言う小国寡民の国、そこでは兵器などあっても使われることは無く、死を賭して遠方へ向かわせる事も無い。船や車も用いられず、甲冑を着て戦う事もないと、戦乱の無い世界を描いています。
民衆の生活についても、文字を用いず縄の結び目を通信に使う程度で充分足り、料理も衣服も住居も自給自足で賄い、それを楽しむ社会であると唱えています。隣の国との関係は、せいぜい鶏や犬の鳴き声がかすかに聞こえる程度の距離ながら、一生の中で往来する機会なども無いという。
このような鮮明な農村の理想風景を描写しながら、老子は政治について説いてもおり、大国統治は小魚を調理するようにすべきと君主へその秘訣を述べ、要職者などに名声が高まったら返って謙虚にすべきと諭しています。
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