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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

塩釉象嵌縄文土瓶 島岡達三作 その1

2016-06-11 04:13:50 | 陶磁器
本日は小生の誕生日。幾つになっても成長しないものと反省しきり・・。

さて本日は浜田庄司を師とする島岡達三の作品の紹介です。意外にも島岡達三の作品の紹介は本ブログでは少なかったようです。

浜田庄司の作品とそっくりな作品ばかり製作する弟子の島岡達三でしたが、浜田庄司の指導のもとで徐々に独自の作風を生み出していきます。弟子とはいえ、島岡達三もまた人間国宝になっています。

塩釉象嵌縄文土瓶 島岡達三作 その1
共箱
幅270*胴径190*高さ290



なんでも鑑定団の島岡達三の作品に対する評に「島岡は三代続いた組紐屋の息子で、濱田庄司に弟子入りした。お前の得意とするものを何か考えろと言われ、自分の父親がやっていた組紐のデザインを象嵌して作品に入れてみた。依頼品は代表作と言ってよい。」ということが記載されています。




「箱に「地釉(じぐすり)」と書かれています。

これは透明釉の中に磁器を焼く時のカオリンという土を僅かに混ぜ、それで全体を上掛けしてある釉薬のことです。そのためしっとりとした柔らかさが生まれるとされています。これが島岡達三の焼き物の特徴のひとつですが、これは浜田庄司から受け継がれています。



角皿、花瓶、丸の大皿は島岡達三の定番の作品としてよくみかけますが、このような大きな土瓶は珍しいと思います。蓋をとって花入れにもいい思います。民藝の代表作品といってよい作品です。



家内曰く「重い」と

小生にはなんともありませんが・・。いかにも民芸の益子焼躍如と言わんばかりの風情漂う作品です。


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