夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

忘れ去られた画家 閻魔と地獄太夫図 高橋万年筆 その2

2015-02-08 00:13:36 | 掛け軸
地獄太夫という遊女は実際に存在したということを知らない方は存外に多いようです。「聞きしより見て美しき地獄かな 生き来る人の落ちざらめやも」という一休宗純との歌のやりとりは有名です。有名な狂歌「門松は冥土の旅の一里塚 めでたくもありめでたくもなし」は一休が太夫に贈ったものとする説もあります。地獄太夫は「我死なば焼くな埋むな野に捨てて 飢えたる犬の腹をこやせよ」という辞世の句を残して若くして亡くなりましたが、最期を看取った一休は、泉州八木郷の久米田寺に塚を建てて供養したといわれています。 . . . 本文を読む