もちろんそこに贔屓目な採点もあったかもしれない。しかし,優勝は優勝。浅田真央は,母を失うという相当なショックから逆に何かを得て勝利を勝ち取った。星一徹が居れば,
「まさにプロ。プロ根性の鏡といえよう。」
というに違いない。
ところがどうだ,石川遼。3.11後「賞金を全部寄付します」といったまではよかったが優勝ゼロ。おまけにオンナとつきあって成績を落としてしまう....。
この違いは,石川遼が恵まれすぎているからだと思う。つまりはハングリーでない。挑戦者になっていない。スポンサーがつきすぎて,勝利を勝ち取らなくてもいいような甘えがあるのではないか,と疑われる。
実際,バスプロでも,今江プロも同じようなことを言っていた。すなわち,「サラリーマンだった崖っぷちの頃の方がハングリーだった」と,そしてその精神力こそが原動力だと。
星一徹なら石川遼にこういうかもしれない。
「頂点に昇りつめようとしたときほど恐ろしいものはない。遼,覚えておくのじゃ!」
と。
さわやかな笑顔ゆえに,その心労を察して禁じ得ない真央選手の演技は,やはり最高のものだった。
今月の『Basser』が販売されているはずだと,自宅から4キロ余り離れたところまで歩いて行く。ここのところ毎朝ウオーキングをしているので1時間で着いた。歩き足りないぐらいになっているなあ。
買ってすぐに,近くのマックに入って熟読し始めた。
バサーオールスターのよさは,なんといっても記録係が同船しているので記録が詳細なこと。ゆえに,刻々と変わる釣りに対しての選手の技を,まるでその場に居るかのように体験できることだ。
今回は,なんといっても,サラリーマンプロである山本プロに感動した。ビッグフィッシュ賞をとったりして総合4位という成績についてももちろんだが,やはり「サラリーマン」であるところに夢を感じるのだ
。かつての今江プロがそうであったように。
つまりは,山本プロは釣りに出るための工夫を,釣り業界人以上に相当に苦労したであろう。そしてこの結果。これならば,休暇を与えた会社も「単なる釣り大会」というよりは「意義ある活動」と認識してはくれないだろうか。あくまで希望だが
。
今回は,大雨の利根川という,自分としては「逃げてしまう
」ような状況だった。それにもかかわらず,しっかり釣ってくる人は釣ってくる。吉田秀雄プロはその頂点に達したということなのだろう。
先月は,ちょうど草津温泉に行くときだったので宿での暇つぶし用に他の雑誌も購入したが,今回はこのバサーだけで十分だろう。とにかくポイントに入るタイミングなどなど,非常に勉強になる。
ついでではあるが,写真の通り最近のシャッドも買ってみた。一つは「Dシャッド」。赤羽プロが監修したというので興味があった。そしてもう一つは,たまたま中古で購入して使いやすさに気づいたDUELのもの。カラーリングに惹かれたね,これは
オールスター特集については何度も読みなおそう。場所によってはオカッパリでも使えるところもありそうだ。何より,利根川ポテンシャルのすごさを改めて知った。やはり2011年,自分だけが利根川バスを釣れていないのは自分の技術の未熟さだと,あらためて知った。
さて,お次はまたまた釣具の整理をしてしまおう。
ホント,今月のバサー誌はオススメですよ。