カワイイ。こんなにカワイイものかと,本当に錯覚しているかのようだ。
かつて子供の頃。触ると臭いツノのため,好きではなかった。サナギもグロテスク。でも,カブトムシの幼虫を素手で掴んでいたんだからいい勝負だ。
ダンゴムシもミミズも飼育していた。イソメが腐って死んだのも楽しい記憶だ。
アゲハチョウ。毎年,庭の小さなキンカンの植木鉢に卵を産む。しかし,見事に鳥にくわれている。先日も,カワイイ・メジロちゃんのしわざだったことが発覚。カワイイどうしの戦いだ。
自然。それは,つねに「弱肉強食」の世界。それでも,奇跡的にいまは3匹が終令幼虫になっている。
ムシャムシャと,キンカンの葉を食べる姿もカワイイ。毎朝気になって確認している。さらにはこうして写真撮影。
それでも過保護はしない。このままアシナガバチに連れ去られることも知っている。サナギになっても寄生虫の恐怖がある。でも,ひたすらに奇跡を信じよう。
1匹のアゲハが羽化するとき,それは我が家に伝説ができるときだ。
カワイイけど,撫でると怒るので,それは止めよう。あのツノ,マジで臭いしね。