平成24年12月16日をもって、6人の騎手が引退した。
それぞれに思い出が詰まった騎手ばかりである。
騎乗して来た年数は違うが、騎乗した馬の数だけ心を燃焼させ、
ひとつのゴールを目指して、勝負の厳しさを心身ともに受けてきた乗り役たちが、
無事に引退できたことが何よりである。
この先、どの道に進もうとも 「 元騎手 」 の冠は付いて来る。
騎手という選ばれた人生を送った6人に、心から “ お疲れさま ” を贈りたい。

渡辺薫彦とベイリングボーイ
渡辺薫彦は、なんといってもナリタトップロードであろう。
アドマイヤベガ、テイエムオペラオーと3強時代を築いた名馬である。
渡辺はナリタトップロードの主戦騎手として、馬とともに成長して行った騎手であった。
通算勝数 339勝
ベイリングボーイ
父 メイショウオウドウ
母 ブラスティーナ

芹沢純一とクールシャローン
芹沢純一は地味な存在だが、確実に勝ち星を積み重ねている。
重賞レースのエイシンガイモンやメイプルロード。
そして小倉でクールシャローンの鮮やかな勝利も思い出深い。
通算勝数 630勝
クールシャローン
父 キングヘイロー
母 レディビーチ
2010.6.2 死亡のため登録抹消

野元昭嘉とメモリアルイヤー
野元昭嘉は、新人のころエイシンルーデンスでの勝利が印象深い。
あの年は、コウエイロマンが桜花賞候補だったが、
エイシンルーデンスに、りんどう、紅梅、チューリップと花開かせた騎手だった。
通算勝数 237勝
メモリアルイヤー
父 ゴールドアリュール
母 アーバンクイーン

今村康成とカブリオール
今村康成はユウフヨウホウで中山大障害を勝ち、
障害騎手として活躍した騎手である。
障害レースの騎乗数が715回。
ひとつひとつ命がけで飛んだ障害レースの勝ち星が40。
常に危険と勝利が紙一重のレースに挑んだ素晴らしい戦績である。
通算勝数 45勝( 障害40勝 ・ 平場5勝 )
カブリオール
父 クロフネ
母 カサダガ

鈴来直人とサチノスィーティー
鈴木直人は写真のサチノスィーティーで
アイビスサマーダッシュの重賞を勝った。
通算勝数 92勝
サチノスイーティー
父 カリスタグローリ
母 ベルファヴォーレ

小林慎一郎とハーマジェスティ
小林慎一郎は矢作厩舎で頑張った騎手で、
グロリアスノアで根岸ステークス勝ちがある。
写真のハーマジェスティの主戦騎手でもあった。
通算勝数 59勝
ハーマジェスティ
父 ラムタラ
母 リザーブシート