やとグスクの全景
グスク頂部にある平らな石
6畳ほどある頂部広場
物見台を思わせる石
加工されたように面が整った石
大きな石がゴロゴロしているグスク北側の斜面
グスク下にある手々海岸
グスク入り口にある 「 手々郵便局 」
やとグスクは、徳之島の北部にある手々海岸に面した標高約50mの丘陵の北端に位置するグスクである。
グスクの北側には大岩を平たく加工したと思われる石垣があり、
頂部には何かの儀式に使ったと思われるような3段になった丸い石と
四角に切り揃えられた石が置かれている。
北側に突き出た大石は、その眺望からしてそこが見張り台ではないかと推測される。
グスクの構造からすれば見晴らしが良く、急斜面になっていることから
北からの侵攻に備えた見張り台の役割をしていたのではないかと思われる。
そんなグスクは急斜面なうえ、草木に覆われて中に入って行くのはかなり困難であった。
やとグスクの下の墓地にある 「 掟大八目の墓 ( 按司墓 ) 」
グスクの入り口には石門のある按司墓が現存する。
その按司墓は掟大八目 ( ウフハチミー ) の墓で、
掟とは今の区長役という意味で、大八目の目は、ヤクムィー ( 兄 ) という意味だとされている。
そんな大八の墓の周囲には大八を守るように六つの家来の墓石があり、
これを総称して按司 ( アジ ) 墓と呼んでいる。
また、この場所は神高い場所として関係者以外の立ち入りが禁止されている。
ここはかなり霊的な威力が強い場所なので塩などを持参することお薦めしたい。
やとグスクへのアクセス
やとグスクへは徳之島を北へ走り、
金見崎を過ぎると手々小学校と郵便局があり、
その集落から右に下りて行くと海岸に突き当たる。
海岸の左側に墓地があり、その奥がグスクになる。
駐車は、海岸の入り口広くなった場所に駐車した。