「 金色 ( こんじき ) の 」 トーアファルコン
小雨にけむる府中の馬場を
風を切り
大地を蹴って
うねるようなストライドで
グイグイと伸びる
より速きと
時間 ( とき ) の流れに挑んでは
不良馬場も何のその
逃げるコーリンオーを抜き去って
食い下がるタカラスチールを振り切って
ただひたすらゴールへ向かう
五連勝目のゴールは
東西のつわものを蹴散らした
京王杯スプリングカップ
金色の栗毛を輝かせた
570キロの巨体馬は
小倉デビューのトーアファルコン
トーアファルコン
父 ファルコン
母 エリーツ