グスク内部の主郭広場
保存よく残されている石垣
グスク内の拝所
グスクの城門
国吉グスクの説明板
国吉グスクは、南山城の西、約700mのところにある石灰岩の丘陵地に築かれたグスクである。
グスク頂上には広場があり、野面積みの石垣が残っている。
このグスクも八重瀬グスク・照屋グスクとともに、南山城の防禦の砦として配置された城である。
城主は、国吉比屋 ( クニヨシヒヤー ) だといわれている。
また、護佐丸の遺子、盛親 ( もりちか ) の面倒を見たともいわれている。
『 国吉比屋の予言 』
金屏風とカデシ川の交換を終えて、
得意満顔になって他魯毎王 ( たるみーおう ) に報告する与座大主 ( よざうふぬし ) に、
「 この交換は将来禍根を残す事になる 」 と国吉比屋は忠告したが、
大主はいっこうに聞き入れようとはせずに、逆に謹慎を申し付けた。
与座大主にお供して、金屏風を受け取りに行ったときの尚巴志の容貌、堂々とした態度と見事なまでの雄弁、
どれを見ても将来大きな事を成す人に思えた国吉比屋は 「 交換された金屏風は尚巴志に返し、
カデシ川を取り戻さなければ、後日憂いを招くことがあるだろう、
そして尚巴志は地頭も按司も望まないというけれど、南山を打ち滅ぼさんと画策しているのは必定であり、
ここで尚巴志に心を許してしまえば、南山はおろか三山までも滅ぼされてしまう 」 と忠告したが、
聞き入れようとはしなかった。
ことは比屋の予言したとおりになり、南山城は尚巴志によって滅ぼされてしまう。
国吉グスクへのアクセス
国吉グスクへは、国道331号線を糸満ロータリーから左折し、
県道77号線の照屋交差点を右折して県道7号線に出る。
そして道路脇の高嶺小学校から右折して南山城を過ぎて700mほど行った坂の頂上を過ぎて
すぐ右に入った所にある。
駐車は、周りが畑なので邪魔にならないように停めれば十分に駐車できる。