デグラーティアで重賞初制覇となった小倉2歳ステークス
こっちを向いて手招き?
夕べNHK北九州が製作した 「 北九州Xクロス 」 という番組で、
小倉北区出身の浜中 俊 ( すぐる ) 騎手の特集が放送された。
その中で、 「 競馬で速い馬や強い馬に勝つにはある程度のリスクを覚悟した騎乗をしなければ
速い馬や強い馬には勝てない。 」 ということを言っていた。
彼の大胆な騎乗や計算された騎乗が、「 常に速い馬や強い馬に分があるわけではない 」 ということを証明していた。
ヴクトワールピサでドバイワールドカップを勝利したMデムーロ騎手の一気に押し上げた騎乗に触発されてか?
最近は日本の競馬でも大胆な騎乗が目に付くようになって来た。
確定板狙い(5着入線)の堅実なレースをするか、一か八かの頭狙い大胆なレースをするかは騎手の判断と技術。
そして勇気であろう。
浜中騎手は、故郷である福岡・小倉で乗馬を始め、2004年に競馬学校へ入学。
2007年栗東の坂口正大厩舎所属騎手としてデビュー。
同期には藤岡康太、宮崎北斗、丸田恭介らがいる。
同年4月7日に初勝利を挙げ、デビュー初年度は20勝を挙げ同期では藤岡康太の24勝に次ぐ成績を収める。
なお当初は平地競走・障害競走双方の免許を保持していたが、
のちに騎乗機会のないまま障害免許は返上している。
2008年9月7日、小倉2歳ステークスをデグラーティアで優勝、中央競馬の重賞初制覇。
このほか中京や地元・小倉などの西日本のローカル開催を中心に騎乗し、
前年度を大きく上回る73勝を挙げる。
2009年春に通算勝利数101勝をマークし自力で見習騎手を卒業。
同年10月には菊花賞をスリーロールスで制し、中央競馬のGI競走初制覇を達成している。
2012年9月22日には自身初の年間100勝を達成。
デビューから6年目での達成は、史上4位タイの記録である。
最終的に131勝をあげ武豊(1989年、当時20歳)・福永洋一(1970年、当時22歳)に次ぐ
24歳の若さで自身初の全国リーディングジョッキーを獲得。
また、グレード制導入以降で当該年GI未勝利リーディングジョッキーは岡部幸雄(1987年)、
柴田政人(1988年)以来24年ぶり3人目(浜中に関しては2着も0回)。
ただし、地方交流競走との合算勝利数では岩田康誠が上回ったため、
JRA賞最多勝利騎手の受賞はならなかった。
2013年1月23日、TCK女王盃をメーディアで大井競馬場初騎乗初勝利を果たす。
競輪の吉岡稔真が引退し、小倉の顔が無くなったと思っていたが、
これからは小倉男として全国に羽ばたいてもらいたい。