儀保川の下流に架かる下之橋に対して、上之橋と呼んでいる。
首里城から浦添を結ぶ街道は二本あり、
平良町の太平橋でひとつに合流した首里城から
円覚寺前の道を通って上之橋に延びる道を
「 上道 ( イーミチ ) 」 といい、
首里城下の円鑑池と龍潭間の龍淵橋から安谷川坂を通る道を
「 下道 ( シムミチ ) 」 と呼んでいる。
橋の周囲には野面積みの石垣が残っており、首里の古い佇まいが残っている。
上之橋は、弁ヶ嶽を源流とする 「 儀保川 ( ジーブガー ) 」 に架かる橋である。
周りを民家やアパートが囲っており、
加えて橋のある場所が低くなっているため撮影が困難であった。
上之橋は、下之橋同様に個人の庭先から覗かなければ橋を確認することが出来ず、
撮影条件的にも大変な場所であった。
橋の周りは護岸整備で3面をコンクリート張りにされているが、
橋の部分だけが架橋当時の琉球石灰岩の壁石と輪石が見られる。
橋の上流側はボックスが敷設され、上部は完全に埋めて公園や宅地になり、
その姿は、下流側からしかを見ることが出来ない。