




発想は
ちょっとした思いつきから ・・・
どんなものも
カタチにしたい
ただそれだけのキモチが
作品を生む
使われなくなった鉄を
切って曲げて
ひっつけて
カタチにして
ふたたび鉄が
息づいた
20年ほど前、飯を食う時間と寝る時間以外、
絵を描くか、モノづくりをすることに
スットボケていた時期があった。
毎年、この時期になると 「 県展 」 の作品搬入が始まり、
福岡県人の作品が全国からこぞって集まる。
公募から搬入までに作りあげる時間のやりくりと、
だんだんカタチになっていく楽しみがある。
もちろん、作品が完成した時は嬉しいが、
それ以上に、それまでのプロセスが楽しいのである。
競輪参加の合間に、レーサーのハンドルから
アーク溶接やガスバーナーに持ち替えて、
ガスで鉄を吹っ切り、鉄を曲げ、鉄をひっつけて、楽しんで、
毎年の入選はイチローのヒットのように作れば次々と産み出した。
なにも考えずに作品作りだけに没頭した 「 モノづくり 」 は、
至福の時間だった。