宇久平港ターミナルの前にある 「 平 家盛と藤原久道の像 」
下五島・福江島にある福江城
福江城にある歴代五島藩主の中に初代藩主の家盛の名がある。
宇久平港のターミナルを出ると目の前に 「 平家盛と藤原久道の像 」 がある。
宇久島は平家伝説の島である。
平安時代後期の1187年(文治3)3月26日、
平 清盛の異母弟である平 家盛が源平の戦い後、
都落ちして宇久島西端の火焚崎(船隠し)に上陸したと伝えられています。
平 家盛はこの地で領主となり、宇久家盛として7代・約200年に亘って宇久島を治めました。
その間大陸との交易にも力を入れ、五島一円にその勢力を拡大していきます。
福江島に移って城を築き五島を統一したことから、
平 ( 宇久 ) 家盛が五島藩の始祖であり、
宇久島は五島藩発祥の地であるといえます。
島のあちこちでこうした平家ゆかりの地としての歴史遺産と
伝統文化を目にすることができます。
また上陸する時家盛を助けたと言われる平の海士は、
古くから鮑の素潜りが有名でした。
家盛は助けられた恩賞に、
海の侍としての「海士(あまんし)」という呼び名を与えたという伝説があります。
そしてさらに「永久採鮑権(さいほうけん)」として五島一円の鮑を取る権利も与えられました。
これは昭和26年に長崎県が補償金を出してその権利を買い取るまで、
代々受け継がれていたものです。