君がため 醸みし待酒
安の野に
ひとりや 飲まむ
友なしにして
万葉の歌人・大伴旅人がこの地 ( 安野 ) で詠んだという歌で、
当時大宰府の長官であった旅人が、
友人の丹比県守 ( たぢひのあがたもり ) への餞別として歌ったもので、
丹比県守は、太宰大弐 ( だざいのだいに ) で天平元 ( 729 ) 年に
民部卿 ( たみぶのきょう ) として帰って行ったので、
この時に歌ったものだと言われている。
歌意は、 「 あなたとともに酌み交わそうと思って造った酒を、
わたしは夜須野でひとりぼっちで飲んでいる。友もいなくて・・・ 」
住所 / 福岡県筑前町篠隈339-1