有川の中筋公園に建つ 「 原 真一の立像 」
原 萬一郎の胸像
原親子について書かれた 「 説明板 」
長崎県新上五島町有川の中筋公園に、
原 眞一 ・ 原 萬一郎親子の像が建てられている。
この二人は、有川の近代捕鯨において大きな功績を残した。
原 眞一は、1905年 ( 明治38 ) 、長崎に 「 富田屋 」 を開店して、
中国貿易、トロール漁業、捕鯨業などを始める。
そして、1908年 ( 明治41 ) には、
大阪に東洋捕鯨株式会社 「 原商事会社 」 を設立し、
翌年には不振に陥った 「 五島捕鯨会社 」 を吸収して、
失業する郷土の従業員を残らず雇い入れ、
また有川村救援資金を設けて村民の生活を助けるなど、
郷土の発展に尽くした人物である。
原 眞一の息子・萬一郎は、東洋捕鯨株式会社の三代目社長となり、
近海式捕鯨の大不振期に母船式の遠洋捕鯨に着目し操業した。
商業時代最盛期には、旧有川町から600名以上の人々が捕鯨に従事したという。
萬一郎は、現在も五島航路を運行する九州商船 ( 設立:明治44年 ) の
初代社長も務めた。