
牧志駅

モノレール下の牧志駅に続く道

牧志駅近くにあるシーサー
※ 動画を再生すると車内メロディーの「いちゅびぐゎーぶし」が聴けます。
美栄橋駅 ⇒ 牧志駅の間に流れる車内メロディーは、
「いちゅびぐゎーぶし ( 苺小節 ) 」といい、
いちゅびは野苺のことで、
リュウキュウバライチゴとかオオバライチゴとかの総称である。
季節は新芽の出る、うりずんの頃で、
毛遊び ( モーアシビ ) の歌 いわゆる青春の歌であろうか?
「 いちゅびぐゎーぶし 」
いちゅび小に 惚りてぃ
座喜味村 通てぃ
通てぃ 通いぶさ
喜名ぬぅ番所
さあ〜 思小がチョン かなしがチョン
訳詞
野いちごのようなかわいらしい彼女に惚れて
座喜味村に通っているが、
通っても通っても思いが募るのは
彼女の村近くにある喜納の役所だ。
「いちゅびぐぁわーぶし」は、昭和35年に、
真境名由康・由苗父子が選曲、振り付けした創作舞踊である。
上の訳詞でも書いたが、
「 いちゅび小 」 とは、野イチゴのことで、その実(み)を取りに、
村の娘たちは野に出るが、それは思う人との逢引でもあった。
心はずむ娘の動きを、巧みにとらえて振りにするとともに、
待ちぼうけをするじれったさを、軽快ないちゅび小節で躍動的に見せている。
その想いは、今も昔も変わらず、恋しい人を待つ心の細やかな様子が表現されている。
着付は、紺地系統の着物を裾短かに着て、ミンサー帯を小粋に結び、
素足で腰にかご(テル)を持ち、
かぶり物は、この踊りのために、真境名由苗家元が考案したもので、
野イチゴを思わせる赤の巾で、愛らしく整えている。
歌曲のよさ、振りや着付の粋な演出で、
明るく楽しい踊りに練りあげられている。
振り付け者の奔放な思いを、かいま見る事ができる踊りである。
会っても会っても会い足りない 毎日でも会いたいというこであろう。
歌詞にある座喜味は現在の読谷村にあり、
喜納番所跡は現在の国道58号線喜納交差点沿いある。
座喜味周辺には、護佐丸が築いた座喜味グスクや、
今はないが、ゾウの檻(おり)がある楚辺通信所などが有名である。