限が無い。立体地図探訪は、いつまでも飽きない。このシステムに関する面白いアイデアを集めたBLOGをみると、千人千様の使い方が紹介されている。ネーチャー誌カヴァーストーリーのフォローをしたり、渡り鳥の経路を示したり、気象や植生に注目したり、特異な地形やクレーターを探したり、地震や山火事の影響を観察したりと盛んな様である。氷河の侵食も火山の活動も何処かでkmz-File の形式の良い資料がダウンロード出来るだろう。
飛んでいる飛行機や大海に浮かぶ船舶、軍事施設の写真なども趣味の世界であるが、衛星へと向けて屋根の上に広告を出す輩までいる。これは、景観が壊される前に町の広告同様に規制して行かないといけないかもしれない。設置点が記載されているライヴカメラとの併用も面白い。
映像は、二年から三年まで以前の物にそれ以前の写真も合成されている様で決してオンタイムとは言えない。広場などで集まり、階段に座り込む人達の姿も過去の物である。しかし、通常の写真や地図と違うのは、何と言っても自然の時の流れの中で生活感や時間の感覚が写し込まれているからだろう。決して、季節感は正しくないのだが、古びた家並みや工場の駐車場に止まっている車の数々、または知人の家の前の車寄せに停められている車など、世界中を探せば個人的に懐かしかったり想い出深い物を上空から沢山見付ける事が出来る。以前の思い出の土地の様変わりを確かめるのも一寸したサイバー感傷旅行である。
ヒマラヤ周辺の地形も大変面白い。ニューヨークの立体に登記されている主要ビルは、シルエットで見るだけで無く、その谷間を飛行出来る。しかしイエローキャブなどの走るビル街は、お馴染みの光景なので情報量の割には意外につまらない。それに引き換え大ロンドンの大きさには、唖然とさせられる。ケンブリッジ・キングスカレッジ周辺の解像度も大都会並で、違法駐車までチェック出来る。
上の機影探しのアイデアから、飛行ルートをシュミレーション宜しく飛んでみる。特に離陸は、操縦管を握らなければ難しいが、巡航飛行は結構近い光景に設定出来る。旨くいかなかったのは、テームズを遡りながらのヒースロー空港への進入である。ロンドンブリッジや塔が充分に立体となっていないので何度も見逃して仕舞う。しかしバッキンガム宮殿内のテニスコートは、初めて気が付いた。嘗ての日欧間の北回り中継地であったアンカレッジの飛行場も今や大韓航空などのカーゴ基地になっているようだ。あの寂しい飛行場の廻りの様子を知りたかったので、これでやっと溜飲が下がる。
一度足を地に踏みつけた土地やそこの人々を、上空から経路を辿る事で、今までに無く視覚に訴えてありありと思い出す事が出来る。しかし何も所縁のある土地だけが面白いのではなくて、新旧の家並みや工場など、手入れの行き届いた垣根や庭、良く耕かされた耕作地や人手の入った森林など、通常の地図では地元役所の資料とともにしか分からないそこの地域の経済や人々の生活が見た目で充分に推測出来る。遥かに長く続く道は、町へと連なる。如何なる僻地でも必ず経済圏へと道が伸びている。
こうして見ると、時間的連続と空間的連続が、地球が円を以って閉じているように、任意の地点で確認できる。各々の連続が途切れる事を破局と呼ぶ。
飛んでいる飛行機や大海に浮かぶ船舶、軍事施設の写真なども趣味の世界であるが、衛星へと向けて屋根の上に広告を出す輩までいる。これは、景観が壊される前に町の広告同様に規制して行かないといけないかもしれない。設置点が記載されているライヴカメラとの併用も面白い。
映像は、二年から三年まで以前の物にそれ以前の写真も合成されている様で決してオンタイムとは言えない。広場などで集まり、階段に座り込む人達の姿も過去の物である。しかし、通常の写真や地図と違うのは、何と言っても自然の時の流れの中で生活感や時間の感覚が写し込まれているからだろう。決して、季節感は正しくないのだが、古びた家並みや工場の駐車場に止まっている車の数々、または知人の家の前の車寄せに停められている車など、世界中を探せば個人的に懐かしかったり想い出深い物を上空から沢山見付ける事が出来る。以前の思い出の土地の様変わりを確かめるのも一寸したサイバー感傷旅行である。
ヒマラヤ周辺の地形も大変面白い。ニューヨークの立体に登記されている主要ビルは、シルエットで見るだけで無く、その谷間を飛行出来る。しかしイエローキャブなどの走るビル街は、お馴染みの光景なので情報量の割には意外につまらない。それに引き換え大ロンドンの大きさには、唖然とさせられる。ケンブリッジ・キングスカレッジ周辺の解像度も大都会並で、違法駐車までチェック出来る。
上の機影探しのアイデアから、飛行ルートをシュミレーション宜しく飛んでみる。特に離陸は、操縦管を握らなければ難しいが、巡航飛行は結構近い光景に設定出来る。旨くいかなかったのは、テームズを遡りながらのヒースロー空港への進入である。ロンドンブリッジや塔が充分に立体となっていないので何度も見逃して仕舞う。しかしバッキンガム宮殿内のテニスコートは、初めて気が付いた。嘗ての日欧間の北回り中継地であったアンカレッジの飛行場も今や大韓航空などのカーゴ基地になっているようだ。あの寂しい飛行場の廻りの様子を知りたかったので、これでやっと溜飲が下がる。
一度足を地に踏みつけた土地やそこの人々を、上空から経路を辿る事で、今までに無く視覚に訴えてありありと思い出す事が出来る。しかし何も所縁のある土地だけが面白いのではなくて、新旧の家並みや工場など、手入れの行き届いた垣根や庭、良く耕かされた耕作地や人手の入った森林など、通常の地図では地元役所の資料とともにしか分からないそこの地域の経済や人々の生活が見た目で充分に推測出来る。遥かに長く続く道は、町へと連なる。如何なる僻地でも必ず経済圏へと道が伸びている。
こうして見ると、時間的連続と空間的連続が、地球が円を以って閉じているように、任意の地点で確認できる。各々の連続が途切れる事を破局と呼ぶ。