先日、試飲したグランクリュワインについて書き留めておかなければいけない。都合良く、試飲会が開かれた後だったので、残り物を飲ませて頂いた。
二種類の2004年産グランクリュとその一つの2003年産を試飲出来る事は通常はない。その販売価格は、其々29ユーロ、23ユーロなので当然であろう。前者のペッヒシュタイン二種と、後者のカルクオッフェンである。
前者のタールを意味する名前から玄武岩の土壌を、後者は石灰岩の土壌を示している。これらから先入観念を避ける事は難しい。それを避けようとすれば、目隠しテストするしか無いであろう。しかし、ソムリエのコンテストのようにある程度の知識を集めて固定観念を積み上げる事が、そうした あ て も の や客への権勢を容易にするのである。それらの 見 識 が、目隠しをしても知識の集積の中から無難な判断をして行く、取捨選択の合理的方法を玄人に採らせるに過ぎない。「ずぶの素人の方がソムリエ世界チャンピオンよりも味に敏感でありえる。」と云うテーゼがこうして導き出される。
前者の土壌が鉄分・マグネシウム・珪砂の混合の事実は、味覚として説明するのは可能であろう。また後者の炭酸カルシウムCaCO3やドロマイトCaMg(CO3)2を含有している土壌の味覚は、同様の成分を持つミネラル水等の味覚から演繹出来る。それは前者の味覚が大変個性的且つ多種多様な事で、ミネラル分多様なワインを容易に想像させる。
そうした味の分析から、其々を土壌のミネラル成分の味覚としてミクロな視点から固定して仕舞うよりも、貝殻石灰岩層の石灰岩質の下部により古い火山性の層が存在しているような差異を味覚する方が理に適っているのではないだろうか?これを以ってして、その局部的な地殻の様子を推測しつつ、ワインの味の傾向を確認する。
すると、明らかに前者のミネラル成分が後者よりも集中凝縮されている事に気が付くのである。化学成分表を片手に試飲してそのミクロの世界を味わうのも方法であるが、こうしたマクロの見識を以ってその世界を味わう方が、認識の独善に陥る危険性が低い。
こうした示唆を与えてくれた地質環境の専門家が選んだワインは、中庸の内包と云う理由で後者のものであって、前者の多彩なミネラルを良しとした店の女性と私は、その 特 殊 性 に惑わされていないとも断言出来ない。こうしたワインを素直に旨いと云えない「裸の王様」環境を忘れてはいけないのだろう。
何れにせよ、これを個人の好みと云う一言で片付けて仕舞うほど愚の骨頂は無くて、これほど素晴らしいワインと云う賞賛と、それほどのワインでも-裕福で頻繁に飲めるとしても-慣れれば飽きが来るという事実を併記して措くのが良ろしい。結局、まだ若いが、一リッター7ユーロの素晴らしいリースリングを一本試しに持ち帰った。書き忘れたが、グランクリュの2003年産の厚顔に比べて2004年産はどんなに繊細だったか、2005年産は更に期待出来る。(試飲百景)
二種類の2004年産グランクリュとその一つの2003年産を試飲出来る事は通常はない。その販売価格は、其々29ユーロ、23ユーロなので当然であろう。前者のペッヒシュタイン二種と、後者のカルクオッフェンである。
前者のタールを意味する名前から玄武岩の土壌を、後者は石灰岩の土壌を示している。これらから先入観念を避ける事は難しい。それを避けようとすれば、目隠しテストするしか無いであろう。しかし、ソムリエのコンテストのようにある程度の知識を集めて固定観念を積み上げる事が、そうした あ て も の や客への権勢を容易にするのである。それらの 見 識 が、目隠しをしても知識の集積の中から無難な判断をして行く、取捨選択の合理的方法を玄人に採らせるに過ぎない。「ずぶの素人の方がソムリエ世界チャンピオンよりも味に敏感でありえる。」と云うテーゼがこうして導き出される。
前者の土壌が鉄分・マグネシウム・珪砂の混合の事実は、味覚として説明するのは可能であろう。また後者の炭酸カルシウムCaCO3やドロマイトCaMg(CO3)2を含有している土壌の味覚は、同様の成分を持つミネラル水等の味覚から演繹出来る。それは前者の味覚が大変個性的且つ多種多様な事で、ミネラル分多様なワインを容易に想像させる。
そうした味の分析から、其々を土壌のミネラル成分の味覚としてミクロな視点から固定して仕舞うよりも、貝殻石灰岩層の石灰岩質の下部により古い火山性の層が存在しているような差異を味覚する方が理に適っているのではないだろうか?これを以ってして、その局部的な地殻の様子を推測しつつ、ワインの味の傾向を確認する。
すると、明らかに前者のミネラル成分が後者よりも集中凝縮されている事に気が付くのである。化学成分表を片手に試飲してそのミクロの世界を味わうのも方法であるが、こうしたマクロの見識を以ってその世界を味わう方が、認識の独善に陥る危険性が低い。
こうした示唆を与えてくれた地質環境の専門家が選んだワインは、中庸の内包と云う理由で後者のものであって、前者の多彩なミネラルを良しとした店の女性と私は、その 特 殊 性 に惑わされていないとも断言出来ない。こうしたワインを素直に旨いと云えない「裸の王様」環境を忘れてはいけないのだろう。
何れにせよ、これを個人の好みと云う一言で片付けて仕舞うほど愚の骨頂は無くて、これほど素晴らしいワインと云う賞賛と、それほどのワインでも-裕福で頻繁に飲めるとしても-慣れれば飽きが来るという事実を併記して措くのが良ろしい。結局、まだ若いが、一リッター7ユーロの素晴らしいリースリングを一本試しに持ち帰った。書き忘れたが、グランクリュの2003年産の厚顔に比べて2004年産はどんなに繊細だったか、2005年産は更に期待出来る。(試飲百景)