名前
ゲオルグ・モスバッハー
場所
フォルスト アン デア ヴァインシュトラーゼ
特記
二百年以上続くワイン農家。その後ワイン醸造所としてノウハウを継承する。ドイツを代表するワイン畑を背に14haの耕地面積は決して小規模とは言えない。フォルストからダイデスハイムにかけて至る所に点在する地所を耕作している。
履行日時
2006年4月10日
試飲ワイン
2005年リッターワイン辛口リースリング、
2005年リッターワイン半辛口リースリング、
2005年辛口グッツリースリング樽4、
2005年ダイデスハイマー・ヘアゴットザッカー辛口キャビネット、
2005年フォルスター・シュティフト辛口キャビネット、
2005年フォルスター・モオイズヘーレ辛口キャビネット、
2005年ヴァイスブルグンダー辛口、
2003年シュペートブルグンダー辛口、
2003年メロー辛口、
全九種類。
感想
リッターワインの辛口はミネラル風味が高く活き活きとしている。価格も醸造所の格に合わせた微妙な価格設定である。旨味が少ないので、半辛口が用意されている。グッツワインは三割方価格は挙がるが、質も高まりフルーティーで悪くは無い。濃くが高まる分、時間軸を持った味の変化の評価が厳しくなる。ヘアゴットザッカーは、その点からすると後味の評価に苦味が出てくる。シュティフトも更に味が濃くなるので尚の事味が後を引く。モイズヘーレはその分、土壌の違いから薄めの味となって、自然な味覚と構築感が素晴らしい。ヴァイスブルグンダーは、酸味が薄い分苦味が目立つ。
偉大な年のバリックのシュペートブルグンダーが、現在飲むならばドイツ赤ワイン最高の物の一つであろう。バランスが素晴らしく旨い。その点、メルローの方がまだこれからの様で将来を期待出来る。
総論
イーリンゲンからの若婿さんの影響か、以前のフルーティーさよりも昨今の傾向である全体の纏まり重視されているようだ。これを高級ワインの特徴とするかどうかは難しい。酵母の選択などの醸造過程での投資で決まるのだろう。どうもそのような結果が、後味の濁りとなっているようなので残念である。その点モオイズヘーレなどは秀逸なワインであるが、並み居る名地所の上のクラスにこの重要で無い商品が位置するので居心地が悪い。土壌に応じた醸造方法を細かく投入できないものであろうか。リッターワインの半辛口も悪くはないのだが、旨味だけならば零細農家も醸造出来ているのでこの辺りが難しい。辛口は、ワインだけを飲むには旨くはないが、通常の料理には大変素晴らしい。
シュペートブルグンダーの出来は驚きであった。地所を旨く選んでいる事と、素直な醸造が功をそうした様である。二十年以上の栽培の経験が、偉大な年2003年に開花した感がある。その点、メルローも買って置きたいが、直ぐに売り切れるであろう。
参照:
ドイツワイン三昧 第四話 2005年版 [ ワイン ] / 2005-05-07
ドイツワイン三昧 第四話 [ ワイン ] / 2005-05-06
ゲオルグ・モスバッハー
場所
フォルスト アン デア ヴァインシュトラーゼ
特記
二百年以上続くワイン農家。その後ワイン醸造所としてノウハウを継承する。ドイツを代表するワイン畑を背に14haの耕地面積は決して小規模とは言えない。フォルストからダイデスハイムにかけて至る所に点在する地所を耕作している。
履行日時
2006年4月10日
試飲ワイン
2005年リッターワイン辛口リースリング、
2005年リッターワイン半辛口リースリング、
2005年辛口グッツリースリング樽4、
2005年ダイデスハイマー・ヘアゴットザッカー辛口キャビネット、
2005年フォルスター・シュティフト辛口キャビネット、
2005年フォルスター・モオイズヘーレ辛口キャビネット、
2005年ヴァイスブルグンダー辛口、
2003年シュペートブルグンダー辛口、
2003年メロー辛口、
全九種類。
感想
リッターワインの辛口はミネラル風味が高く活き活きとしている。価格も醸造所の格に合わせた微妙な価格設定である。旨味が少ないので、半辛口が用意されている。グッツワインは三割方価格は挙がるが、質も高まりフルーティーで悪くは無い。濃くが高まる分、時間軸を持った味の変化の評価が厳しくなる。ヘアゴットザッカーは、その点からすると後味の評価に苦味が出てくる。シュティフトも更に味が濃くなるので尚の事味が後を引く。モイズヘーレはその分、土壌の違いから薄めの味となって、自然な味覚と構築感が素晴らしい。ヴァイスブルグンダーは、酸味が薄い分苦味が目立つ。
偉大な年のバリックのシュペートブルグンダーが、現在飲むならばドイツ赤ワイン最高の物の一つであろう。バランスが素晴らしく旨い。その点、メルローの方がまだこれからの様で将来を期待出来る。
総論
イーリンゲンからの若婿さんの影響か、以前のフルーティーさよりも昨今の傾向である全体の纏まり重視されているようだ。これを高級ワインの特徴とするかどうかは難しい。酵母の選択などの醸造過程での投資で決まるのだろう。どうもそのような結果が、後味の濁りとなっているようなので残念である。その点モオイズヘーレなどは秀逸なワインであるが、並み居る名地所の上のクラスにこの重要で無い商品が位置するので居心地が悪い。土壌に応じた醸造方法を細かく投入できないものであろうか。リッターワインの半辛口も悪くはないのだが、旨味だけならば零細農家も醸造出来ているのでこの辺りが難しい。辛口は、ワインだけを飲むには旨くはないが、通常の料理には大変素晴らしい。
シュペートブルグンダーの出来は驚きであった。地所を旨く選んでいる事と、素直な醸造が功をそうした様である。二十年以上の栽培の経験が、偉大な年2003年に開花した感がある。その点、メルローも買って置きたいが、直ぐに売り切れるであろう。
参照:
ドイツワイン三昧 第四話 2005年版 [ ワイン ] / 2005-05-07
ドイツワイン三昧 第四話 [ ワイン ] / 2005-05-06